第100話「総量1500トン」

「総量1500トンです」

「何が1500トン?」

「さあなんでしょう?」

「は?」

「なんでしょう?」

「ヒントはないのか?」

「ありませんよ。自分で考えてください」

「なんだよそれ! 意地悪だなぁ」

「最初はヒントなしですよ」

「それじゃあ、わからないだろう!」

「では正解を言いますね。ヒントは『水』です」

「え? 水?」

「そうです。水が1500トン入っています」

「どういうことだ? 水って……もしかして、このタンクか?」

「はい」

「へぇ。でもなんてクイズにした?」

「それは、私とあなたの仲だからです」

「なんだそりゃ」

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