第44話「地下文芸」

俺はとあるダークウェブで運営されている動画投稿サイトをチェックするのを日課としている。そこに投稿してある作品は、エロ、不謹慎、反社会的、誹謗中傷、名誉棄損とタブーなんてない危険な代物ばかりだった。ニ〇二〇のようにコメントが流れる機能が付いている。ダークウェブじゃない普通のサイトで投稿してた人たちが運営にBANされたので避難所としてこのサイトができた。

「ハハハハハ!」

俺はゲラゲラ笑う。なんか怖いから投稿もしないしコメントもしていない。投稿されているのは一部のネットユーザーの間で有名になった文章の文体をまねて書かれた文章を音声ソフトが読み上げるのがほとんどだ。俺は一息つくとメモ帳に文章を打ち込む。別の小説投稿サイトで投稿する小説の参考にしている。

初〇ミクみたいに複数の投稿者の中でがいろいろな属性をつけられてる架空のキャラクターができてマジ面白いぜ。容赦なく実在の人物や地名を巻き込ませて怖いものなしだよな!

後日、このサイトを参考にしたんじゃないかってアニメが世に出たらしいんで見たが、確かにそう思わせるようなセリフや演出があって思わず噴き出した。案外有名なクリエーターも閲覧したり投稿したりしているのかもな!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る