カメラ初心者のデジカメ遍歴

FZ100

デジカメ遍歴

 昔、日経新聞のコラムで読んだのですが、とあるカメラ量販店の常連客である少年を店員の視点で取り上げたものがありました。


 裕福な家庭なのでしょう、その少年は高額な一眼レフカメラを次々と乗り換えていきました。下取りに出していたのかどうかまでは記述されていませんでしたが、それは流石にそうしていたでしょう。で、結局その少年が辿り着いたのはマニュアル撮影(マニュアル露出+マニュアルフォーカス)できる機種だったのだとか。


 翻って自分を省みますと、当時はカメラのフィルム装填で四苦八苦していました。犬山城でしたが、せっかく撮ったフィルムを巻き戻す際、手順を間違えムキーッとなって全部ダメにしてしまったことがあります。


 最初に経験したフィルムカメラはオリンパスのコンパクトカメラで38㎜の単焦点レンズを搭載したレンジファインダー型モデルでした。35㎜判ですが、ボケた記憶がありません。38㎜は建物や風景を撮るにはちょっと狭かった記憶があります。ちなみに、後に換算40mmの単焦点レンズを買いました。


 ちなみに、学生のとき安土城を撮っているときにふと思ったのですが、ファインダー越しにしか景色を見ていないではないかと気づいたのです。それからはあまり写真を撮らなくなりました。


 次に買ったのはフジフイルムのキャメディアでした。焦点距離は二段式になっていました。後で調べてみると暗いレンズでした。フィルム装填は自動でやってくれるので助かりました。


 初めて買ったデジカメはエプソンCP-500でした。2000年頃だったと思います。コンパクトフラッシュを使いまわせるのと、80万画素と当時としては中庸なスペックでデザインも気に入ったので選んだのですが、ライブビューをONにしていると乾電池(単三電池4本)の消耗が速く、また当時はあまり出歩かなかったこともあって結局あまり使わずに売ってしまいました。


 次に買ったのがキヤノンIXY DIGITAL 200aでした。これは200万画素のモデルです。当時通っていたホームページ作成講座の素材撮影用として買ったものでした。2002年10月のことですが、当時既に300万~400万画素のモデルは出ていたと記憶しています。違いが分からないので価格がこなれている200万画素のモデルを選んだ次第です。


 これは帰省の際にボツボツ使い始めました。200万画素だとA4用紙にプリントした際物足りなさを憶えることもあったのですけれど、キヤノンIXYらしく安定した性能で使い続けました。条件が良いと結構きれいな画を出力、私のブログの写真の多くはIXY 200aで撮られています。


 以下、1/2.3型センサーから1/1.7型、1型、4/3、APS-Cとセンサーの面積が大きなモデルへと徐々にステップアップしていきます。


 2003年11月くらいでしたか、ニフティがブログサービス(ココログ)をスタートし、私もブログを始めたのですが、当初はブログに写真をアップロードしない主義でした。変わったのは乙子狭姫おとごさひめという島根県の伝説に登場する女神の記事を書いてからです。


 山陰の風景を添えて記事をアップロードしたのですが、アクセス解析を確認するとボツボツ訪問が増えだしました。伝説を記事にする際、その場を訪れた写真があるとリアリティが増すのです。


 それでブログのコンセプトが島根県石見地方の伝説を紹介することに固まっていきました。で、帰省した際に島根県石見地方の風景を撮ることが増えていきました。


 そんなIXY 200aでしたが、2009年夏に新幹線で落としてしまいました。カメラケースを腰のベルトに付けていたのですが、マジックテープで留めるのが緩かったためです。新大阪駅で気づいて落とし物で届いていないか確認したのですけれど、結局戻って来ませんでした。


 それで次に選んだのはキヤノンではなくパナソニックZX1でした。これは単純にSDHCカードに対応していたからです。あと、広角25㎜も魅力でした。IXYが換算35㎜でしたから、もっと広く撮れる機材が欲しいと思っていたのです。ZX1は1200万画素で8倍ズームのモデルでした。


 ちなみに、私の親戚がナショナルのお店をやっており、家電メーカー製のカメラに対する抵抗感が無かったのです。


 確か当時パナソニックTZ7も売れていて候補だったのですが、ボディがコンパクトなZX1を選んだ次第です。TZ7も評判の良いモデルだったのでどちらを買えば正解だったのかは分かりません。


 今となって思うのですが、2009年という年は既に前年の2008年にパナソニックが初のミラーレス一眼G1を発表・リリースして一年が経過した時期でした。当時としては画期的なG1はテレビでも紹介され話題になりました。ですが、手に取ってみようとしなかったのは「女流一眼」という広告で女性向けというイメージが刷り込まれていたからかもしれません。実際にはマニアックな機能も持ち合わせたバランスの良い機体だったそうです。


 当時から良いカメラが欲しいという気持ちはありました。マニュアル撮影できる機種が欲しいと長らく思っていました。


 ですが、ネットの掲示板で質問する気になれませんでした。どう質問すればよいか頭の中でまとまらなかったからです。今にしてみれば、P、A、S、Mとモードダイヤルのある機種を選べばよかったのですけれど、よく知らずにZX1を買ってしまいました。ZX1のモードダイヤルはシーンモードやiAモードなどの切り替えのみでマニュアル露出には対応していませんでした。


 ネットで質問していればキヤノンのPowershotシリーズ辺りを勧められていたかもしれません。また、当時人気上昇中のミラーレスを買う途もあったかもしれません。


 2011年になりますと、ZX1は家族が使うことになり、もう一台追加で購入する必要が生じました。ここでも私はよく調べることをせず、店頭で安易にパナソニックFH5を選択しました。広角28㎜スタートで1600万画素と高画素でスリムなボディでしたが画像に特に歪曲は感じられませんでした(多分、カメラ内部で補正していると思いますが)。これは画質は良くもなく悪くもなくというモデルでした。1600万画素という高画素は当時使っていたPhotoshopでは扱うのに大きすぎて、中サイズに縮小して記録することになりました。


 軌道修正したのは2012年で、この年の前年辺りから本格的なデジカメを買おうという気分になりました。それでやったことは価格.comのレビューを読み漁ることでした。当初は何が書かれているかよく分かりませんでした。


 で、狙いをつけたのはパナソニックの高倍率ズームモデルFZ30もしくはFZ50でした。これは1/1.7型センサーを搭載して評判の良いモデルでした。当時、いきなり一眼レフは敷居が高く、それっぽい形をした高倍率ズームモデル(ブリッジカメラ/ネオ一眼)を買って練習台にしようという思い込みがありました。


 中古をネットオークションで入手しようと考えたのですが、ひょんなことで、たまプラーザのチャンプカメラの中古サイトを知ることになり、そのリストの中にFZ50があったため、そちらで行くことにしました。


 が、同時にパナソニックFZ100も中古美品が売られていたため、こちらが気になってしまいました。ネットのレビューを読みますと、画質の評判が悪いモデルでしたが、24倍ズームとハイビジョン動画撮影可能という機能性に目を奪われてしまいました。


 で、結局FZ100を買ったのですけれど、実際に画質が悪くて驚きました。いわゆる油絵画質です。設定でノイズリダクションを弱くすれば対処可能ですけれど、当時はそんなことも分からずにいました。


 当時はセンサーがCCDからCMOSに切り替わる端境期で、デジカメの画質が良くなかった時期です。FZ100が1400万画素なのに対し、後継モデルのFZ150では1200万画素に減らしたことからも、高画素化の弊害が見てとれます。


 このFZ100でマニュアル露出を憶えました。後ろダイヤルがジョグダイヤルになっていて、ダイヤルをプッシュすることで、モードに応じて絞り/露出、シャッタースピード/露出、絞り/シャッタースピードと切り替えられました。適性露出になるとヒストグラムがオレンジに変化するのが分かり易かったです。また、撮影後のオートレビュー時に白飛びしたハイライト部分を点滅表示してくれるため、絞りの変化に意識が向きました。結局マニュアル露出はすぐに飽きてしまったのですけれど、大体の感覚はこのとき身に付いたと思っています。


 島根の風景を撮影する上で悩みがありました。山陰地方は曇り空の日が多く。冬では日中でも薄暗いことがしばしばです。撮れた写真をPhotoshopでレベル補正することがよくありました。暗いところに強いモデルが欲しいと次の欲求が湧いたのでした。


 暗い場面でもきれいに写真が撮れるには、明るいレンズのモデルを選べばよい、具体的には開放F値の小さなレンズを搭載したモデルを、ということで興味関心が高倍率ズーム機から高級コンデジと呼ばれる1/1.7型センサーを搭載したジャンルに移りました。レンズにコストをかけていて、よく写るモデル群です。


 当初検討していたのは、やはりパナソニックLX5だったのですけれど、たまたまリコーGRD3の展示品が安く売られていたため、こちらを買ってしまいました。単焦点レンズのキレのある描写という謳い文句に惹かれたのです。実際写りは良かったです。なお、後でLX3の中古品を購入しています。


 リコーGRD3は設定のカスタマイズ性が高く容易でした。GRDのムック本を参考にしてコントラスト・シャープネス・彩度やホワイトバランスの設定を細かく変えては同じ構図で写真を撮ることを何度も繰り返しました。GRD3でカメラの設定関連を憶えたと思っています。もっとも、これはRAW現像を憶えればそれで済む話だったのですけれど。


 実際GRD3は暗いところに強いモデルだったのですけれど、当時何かの理由で帰省を取りやめて島根ではあまり活躍しませんでした。


 同じく2012年の冬には、よりセンサーの大きなモデルを、ということで、パナソニックのミラーレス一眼GF2ダブルレンズキットの中古を買いました。実は後継機GF3の新品が安く売られていたのですけれど、GF3は内蔵マイクがモノラルであるという理由で避けたのです。GF2はステレオマイクでした。機能がモデルチェンジで劣化した珍しい事例です。GF2は買ってみて気づいたのですけれど、モードダイヤルがなく、タッチパネルを中心とした操作系になっているモデルでした。


 ミラーレスを買うにあたって、ソニーのNEXとどちらがよいか考えました。APS-Cセンサーを搭載したNEXの方がフォーサーズセンサーより画質は良いだろうということは容易に想像できました。でも、結局マイクロフォーサーズを選んだのは操作性でした。FZ100でパナソニックの操作系に慣れていたからです。


 NEXは操作性が煩雑だった側面がありました。具体的にはマニュアルモードにして操作性を確かめるという試し方だったのですけれど、当時は露出ボタンを押して絞り/シャッタースピードを切り替えるという操作を知りませんでした。分かってみれば何てことのないことなのですけれど、当時は難解に映ってしまいました。


 そうして選んだGF2だったのですけれど、付属の単焦点レンズ14mmF2.5と相性が悪いのか、周辺減光が大きく暗い写りでした。それに満足できず同じくパナソニックG3を買ってみたところ、こちらは周辺減光も良好に補正され満足のいく結果となりました。


 また、チャンプカメラの中古サイトを覗いたところ、パナソニックGX1+14-42mmPZのレンズキット中古美品が出ていて、格好良さに惹かれて必要もないのに買ってしまいました。GX1はG3と中身はほとんど同じで、こちらも満足のいく写りです。


 幾つか交換レンズを買い足したのですけれど、キラーレンズはやはりパナソニック20mmF1.7でしょう。35mm判換算で40mmと標準域としてはやや広めのスナップ撮影を前提としたレンズで、画質が良かったです。今でも使っています。


 今思うに、ここでマイクロフォーサーズの交換レンズを揃えていけば良かったのですけれど、どういう画角が自分に向いているか分かっておらず、高級コンデジ、キヤノンPowershot G11、リコーGXR+P10キット(後にS10購入)、ニコンP7100などを揃える方向性に進んでしまいました。これらは画質も良く、ブログやホームページにアップロードする分には十分でした。


 2013年にはミラーレスを揃えたのですが、これで最後の目標として一眼レフが残されることになりました。ここで考えたのですけれど、一眼レフのシェアから見て、キヤノンかニコンを買っておけば後々間違いありません。ところが両社ともラインナップが豊富で、初心者の自分にはどれを選んでよいのか皆目見当がつきませんでした。


 それで色々考えたのですけれど、あるときチャンプカメラの中古サイトにペンタックスK-xのレンズキット(良品)が出されました。価格も2万円台ですし、これを一眼レフの練習用としようという理由をつけて買いました。併せてタムロンの17-50mmF2.8と28-300mmを購入しました。これで簡易的なシステムを組んだことになります。


 ところがこれが失敗でした。撮れた写真がイマイチきりっとしないのです。ピントの精度が悪いのです。


 この対策としては、結局、後で同じくペンタックスのミラーレス機K-01を買うことになりました。K-01は位相差AF用に設計・最適化された一眼レフ用のレンズをコントラストAFで駆動させるモデルです。ライブビューと同じ動作ですのでAFの速度は遅いのですけれど、ピントの精度は正確で、ようやくペンタックス機のポテンシャルを発揮させることができました。


 上記のような理由で、一眼レフよりミラーレスの方がセンサー像面でピント合わせするため精度が高い、結果満足のいく写りとなると思うように至りました。


 そんなこんなで2013年の夏はパナソニックG3とペンタックスK-xを実家に持ち帰ったのですけれど、その年はちょうど小学館・少年少女世界の名作文学シリーズが全巻残されていることに気づき、その資料作りで外出はあまりしませんでした。


 G3とK-xは実家に置き去りにしたのですけれど(毎回持って帰るには荷物なので帰省時専用モデルとしました)、横浜に一眼レフが無い状態になりました。それで、やはりもう一台必要だろうということで漠然と考えはじめたのですけれど、ちょうどその頃、オリンパスのマイクロフォーサーズ機E-M1が発表されました。


 オリンパスはフォーサーズという規格で一眼レフのシステムを展開していたのですけれど、E-M1は一眼レフから撤退してミラーレス一眼に統合するという意図をもったモデルでした。具体的には像面位相差AFを搭載し、フォーサーズのレンズをマウントアダプター経由でストレスなく動かすというものです。


 E-M1のムック本を買って読んでいるうちに「オリンパスはなぜ一眼レフから撤退したのだろう?」という疑問が湧いてきました。ちょうどその頃、カメラのキタムラ・ネット中古で一眼レフE-520のレンズキット(中古美品)が出されていましたので、それを買うことにしました。


 実際に使ってみて、APS-Cよりセンサーは小さいけれど別に悪くないじゃないかという感想を抱きました。商売的には売れているPENやOM-Dに注力した方がよいのですけれど、一眼レフのラインも一台くらい残して欲しいところでした。


 2014年と2015年夏は帰省できず、2016年夏になってようやくG3とK-01の出番がやってきました。K-xは写りに不安があるため、ミラーレスで島根の風景を、既に一度訪れたところですけれど、もう一度訪れて写真に収めました。


 その際、G3には新たに購入した交換レンズ12-35mmF2.8を装着して出かけました。K-01はタムロン17-50mmF2.8。どちらのF2.8通しズームも良好な結果でした。K-01は風景モードでもヴィヴィッドかと思うほど鮮やかな写りでした。画質的にはセンサーの面積の一回り大きなAPS-Cの方がフォーサーズより有利ですけれど、極端な違いがある訳ではありませんでした。


 ちなみに、フォーサーズとAPS-Cの面積比は2:3くらいです。


 横浜に戻って、今度はパナソニック35-100mmF2.8を購入しました。35㎜判換算70-200mmF2.8に相当するレンズですが、360gと軽いのです。主に神楽を撮影する際に装着しています。


 この他にも色々と買っています。2016年夏の帰省時にはキヤノンPowershot G16を追加しました。これは明るいレンズを積んだ高級コンデジで、G3とK-01のサブ機的な位置づけです。


 変わり種としてはフジフイルムFinePix Real 3D W3なども持っています。3Dモデルです。GPS内蔵モデルとして、カシオEX-H20Gも買いました。ネオ一眼では他にソニーHX1やフジフイルムFinePix_S8000fdを買いました。フジはフジクロームの色合いが良かったです。


また、パナソニックTZ1やFZ10といった中古モデルも買いました。これらのモデルはコンデジが高画素化する以前のモデルで、低画素の画質について参考になりました。ただ、古いモデルですので、コントラストAFが遅く、常用するには至りませんでした。


 銀塩フィルム機のニコンFM10も購入しました。マニュアル露出、マニュアルフォーカスが楽しめるモデルですが、スプリットファインダーの見方がよく分からず、また、やはりフィルムでは枚数がとれないのがネックでほとんど使っていません。実家に置き去りです。


 GX1のデータ書き込みに時間がかかるようになりましたので、2018年9月にパナソニックGX7mk2を代替えとして購入しました。12-32㎜と25㎜F1.7のダブルレンズキットです。25㎜は狭く感じてあまり使っていませんが、25㎜(換算50㎜)自体は体験しておきたい画角でした。


 GX7mk2は35-100㎜F2.8との組み合わせで関東の里神楽の撮影で活躍しました。望遠端でもF2.8と明るいですので、夜神楽ではISO3200まで上がってしまいますが、一応ちゃんと写っています。軽いので終日持ち歩いていても疲れません。


 また、オリンパスE-520が故障したので代替えの一眼レフを考えていました。一度はペンタプリズムの機種を体験しておきたかったのと、K-xでの経験からセンサーのごみ取り装置は超音波式でないと駄目だという結論に至りました。ペンタックスで条件を満たすのはKPでした。


 で、2020年6月にKPとシグマ18-200㎜を買ったのですが、コロナ禍で出番が少ないのが現状です。


 KPと同時期にシグマdp1 Quattroを買いました。これは三層センサーを体験したくてです。実際に買ってみますと、高解像度ではありますけれど、ベイヤー機とあまり変わらないんじゃないかという感想でした。高感度が弱い、データの書き込みが遅い、バッテリーの消耗が早い、AFが遅いと欠点が多いですけれど、それ以外は特にこれといって癖のない操作性でした。逆光には弱いですけれど、日中の順光の風景撮影なら特に問題はありません。


 シグマsd Quattroを買う途もあったのですけれど、意外と重く、また、Lマウントのシグマ機が発表されているのに将来性の無いマウントを増やしてもなと思い見切りました。dp1 Quattroは軽量だったことも大きいです。


 dp1 Quattroもコロナ禍であまり出番がありません。それでも帰省時には島根県浜田市の風景を撮影することができました。換算28㎜の単焦点ですので、いざというときにズームできないのですが、写真の8~9割は換算28㎜で撮っていますので、さほど不自由には感じていません。


 ペンタックスKPもシグマdp1 QuattroもAPS-Cのセンサーで徐々にセンサーのサイズアップを図っていることになります。


 ただ、ホームページにアップロードする分にはアスペクト比が4:3の方が数字のきりがいいのです。たとえばサムネイルのサイズを400*300とできます。ホームページ用ではフォーサーズを使うつもりです。


 フルサイズについてはペンタックスKPとシグマdp1 Quattroを使い倒してからになります。KPはいずれ神楽撮影で枚数を稼ぐ予定ですけれど、dp1は風景撮影くらいしか使えませんので、一万枚撮れたら上出来といったところです。


 2021年にはパナソニックTX1を買いました。1型センサー機で光学10倍ズームです。コンパクトな筐体に10倍ズームを詰め込んだためか、マイクロフォーサーズと違って周辺まで解像しません。自分は意外と画質重視派なのだと気づかされました。1型センサーを使ってみて思ったのは、私にとって画質が良いと感じるのはフォーサーズ以上からだということです。


 以上、つらつらとこれまでの迷走を綴ってきたのですけれど、思うに、早いうちにネットで相談しておけばよかったと痛感しています。マニュアル撮影のできる暗いところに強いモデルということで質問しておけば、キヤノンPowershotシリーズなどを紹介してくれたことでしょう。回り道せずに済んだのです。


 また、写真教室に通っておけばよかったと考えています。パソコン教室にはよく通ったのですけれど、写真教室には思いが至りませんでした。


 後知恵ですが2009年の段階でミラーレスを購入して早めに交換レンズを揃えておけばよかったとも思っています。風景を撮る分にはミラーレスはコンスタントに良い画が撮れます。ホームページやブログの素材を撮る時期とよいデジカメを使っている時期がズレてしまいました。


 仕方がありませんので、神社の狛犬を素材にしてアップロードしています。石見地方は結構回りましたので、写真は十分な数が揃っています。


 回り道してしまいましたが、2007年くらいから(そこまでしか遡れなかった)の中古モデルを買って使うことで、当時にタイムトラベルしたみたいな感覚を味わうことができたのは救いです。


 ……と、色んなデジカメを使ってきたのですが、写真自体は全く上手くなっていません。他の方の撮った写真を見ますと、写真はセンスだと痛感させられます。私自身、風景や建物を撮ることが多いですので、換算28mmくらいの画角を多用するのですが、28mmというのは構図が散漫になりやすい画角でもあります。


 リコーGRシリーズみたいに換算28mmのスナップシューターもありますが。一方でGRシリーズには換算40mmのレンズを積んだモデルも追加されました。私自身は換算50mmよりも40mmの方が使い易いのではないかと考えています。


 山陰の冬は厚い雲が低く垂れ込め、昼間でも薄暗く感じます。ですので、山陰の風景を撮るには明るいレンズの方が適しています。コンデジだと開放F値が2.0以下のモデルがラインナップされているのですけれど、ミラーレスで開放F値2.0以下のレンズとなると単焦点レンズになります。ミラーレスは中型以上のセンサーを積んでいますので、比較的暗所に強く、F2.8通しのズームレンズであれば大抵の場面で問題ありません。


 ブログの記事を読み返して思いますのは、コンデジと撮った写真とミラーレス一眼で撮った写真には画質の差が如実にあるということです。小型センサーと中型センサーでも、1/2.3型と4/3型で約8倍の面積比ですから、基本性能に差があるのです。APS-Cだと約13倍くらいになります。

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