第5話

私は準備ができて、部屋の外に出ると

「準備できたようだな」


真由美は、やっぱりジャックさんはかっこいいなと思った。


ジャックは白いワイシャツに茶色いベストを着いて黒いズボンを履いていた。


「はい!」


「街までは、少し遠いから馬で行くぞ。真由美は、馬に乗れるか?」


馬?


「私の世界は、馬には乗りません。なので馬には乗れないんです。」



「そうかー。じゃぁ俺が後ろに乗るから真由美は前に乗ってくれ」



「それって2人乗りするってことですか?!」



「そうだが?真由美軽かったからな。」


「なんで・・・一緒に乗るの?!」


「そうだが」


「歩いて行くとどれくらいで着く?」


「歩いて行くと2時間かかるな」

2時間もかかるのかと真由美は思った。


「わかりました。一緒に乗ります」


「了解!」

ジャックは嬉しそうだった



馬小屋に行くと3匹の馬がいた

「うわーみんな可愛い!どの馬に乗るんですか?」



「俺の相棒に乗る。名前はルドだ。今用意するからちょっと待ってな」


と言って手網を準備していた。



「準備できたぞ!さっ!乗るぞ」

と言って真由美の手を引いた。


「私馬乗れないですよ!」


といったらジャックが馬から降りて


「うわ!」

真由美を抱き上げた。



「真由美は、軽いな」


真由美は恥ずかしくなって

「軽くないです!!そんなこと言わないで早く馬に乗せてください!!」



「あーすまんすまん!わかったから暴れるな!」



ジャックが真由美を馬に乗せて、最後にジャックが乗った。


「なんか近くないですか??」


「そんなことない!寄りかかってもいいぞ」

と言って、真由美の頭をジャックの胸に押し当てた。


「恥ずかしいのでやめてください!」



「ハッハッハー疲れたらいつでも寄りかかってもいいからな」

ジャックが満足気に話した。


「もう!早く出発しよ!」


「ハイハイ」


ジャックが手網を引いて馬が動き出した。



「寒いからな、ちょっとずつ行くぞ」


周りの景色は、真っ白でとても幻想的だった。



30分馬で進んだら街の門が見えて来た。


馬を降りて門の前に行くと、門兵がいた。



「これはこれは、ジャックさんではありませんか。

おっ!どうしたんですか?こんなに可愛い嬢ちゃん乗せて!デートですか?」



「いや、まー、デートみたいなもんか。今日はこの子の服などを買いに来たんだ」

と言って通行証を見せた。


「デートじゃないです!!!」

真由美は、焦って門兵の人に言った。



「ハッハッハ。これは大変ですね。」

とジャックに言った。



「まーな」


とジャックが言って馬を門の近くにある馬小屋に置いて歩いて街の中に入った。

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スキーに行ったら異世界トリップ!?もふもふの彼と一緒に農場スローライフ 高嶺シオン @tyomoranma4003

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