言葉とはそういうもの

ir#ny

大切なものがあったような

なんだっけ

もう忘れてしまったな

思い出したくないほどの出来事があったから

壊れてしまったな

あの日貰った懐中時計に思い出とか

それでもずっと捨てられずにいる

君の事が好きだったから

君がどう笑おうともう知らないよ

だから遠い夏のあの日を思い出してる

不完全な青を

失わないと信じてた幸せを

あの日から出られないまま

月日は過ぎて風景も変わって

だけど僕はまだ動けないでいる

「さよなら」を言いそびれたままだったから

それでもまた出会ってしまった

二度と来ない「久しぶり」を

凍った笑いあう日々を過して

それでもどこか違和感があって

凍ったままは食べられないから

ちゃんと解凍しなきゃ

僕は君に言わなきゃならない

ずっと傍にいたいからこその「さよなら」を

ねえアイロニー

もし僕がまた「こんにちは」と言ったなら

君はまた「こんにちは」を返してくれるかい

「さよなら」じゃなく「またね」でいいかい

なあアイロニー

僕も君も許せないところはあるけれど

それでもいつまで笑っていようぜ

形は違えどそれも幸せ

もしいつか離れる時が来たら

今度は笑って「さよなら」言おうぜ

後腐れ悪いのはもうコリゴリだ

そうだろ、アイロニー