第18話 8回目
さて、ついに8回目である。
製菓用の米粉と葛澱粉での食パン作りは限界を迎えた。こうなったら、米粉を変えるしかない。そう、「製パン用の米粉」の登場である。
私はとうとうついに、「製パン用の米粉」をアマ〇ンで注文したのだった。
余談だが、読者の方の中に米粉パンについてネットで調べた方がいらっしゃったので、私も検索してみた。
私は普段、レシピ本を使っているので、ネットのレシピを見て新たな発見ができて面白かった。
それは良かったのだが、米粉のレシピは複数出て来て、作った人たちも幾人かいるのだが、上手くいかなかったことが結構書いてある。誰もその原因は掴めていないようだったが、私は米粉の種類のせいではないかと思った。
ここでも以前語ったが、「米粉」と一口にいっても全て違う。製菓用のものもあるし、製パン用のものもある。中には上新粉に近いものもあれば、製粉の仕方が細かかったり荒かったり、銘柄が違って米の質が違うなどなど、本当にパッケージの種類の数だけ、米粉の種類があるのだ。
もし、レシピに「何の米粉を使ったらいいのか」ということまで記載されていれば、作り手の成功率が上がったかもしれないのだが、レシピを挙げる方は手間だろうし(沢山検証する必要がある)、作り手も「米粉なら何でもいい」と思うからこそ、敷居が低くなり気軽に調理できるはずだ。
しかし「米粉の知識」を知らないだけで、失敗することも確かだ。私はそれを身をもって経験している。
折角「米粉で料理してみよう」と思っても、米粉を選ぶ時点でその成功率は急激に下がる。レシピに合っている米粉を使わなければ、上手くいかないのは当然なのだ。
そのためこれを読んでいる方々には、米粉のパンを作ろうとしたときに米粉選びの失敗がなくなれば幸いである。
さて、余談が長くなってしまったが、今回は「製パン用の米粉」を使って作ろうと思う。では、8回目を始める。
改めて道具を確認する。
<使う道具・消耗品>
・耐熱用ボウル(小)
・泡だて器
・ゴムべら
・オーブン用シート
・ラップ
・アルミホイル
・パウンドケーキの型
・計り(0.1gまで測れるデジタル式のもの)
・温度計(湯の温度を計測)
・オーブン
葛澱粉を使わなくてよくなったので、ハンドブレンダーは不要である。また、計量カップも書いていたのだが、お湯の量も計りで調節することにしたので、使用しなかった。
<材料>
・米粉(製パン用)
・きび砂糖
・ドライイースト
・塩
・お湯(42度)
・米油
気づいた方もいらっしゃるかもしれないが、細かい材料の量を記載していない。理由は、レシピ通りの材料だからである。
ここまでは、私の変な意地(近所のスーパーで買える材料で作ること)で元々あるレシピに勝手にアレンジを加えていたため掲載していたが、さすがにレシピと全く同じだと問題があると思ったので、今回は伏せさせてもらった。細かいレシピを期待していた方には、残念な結果になって本当に申し訳ない。
使ったレシピは『米粉100%のパンとレシピ』(高橋ヒロ/イカロス出版)である。紙の本も電子書籍もあるので、詳しい材料の量を知りたい場合はこちらを読んで頂けると幸いである。
さて、早速作っていこう。
まずは、米粉、きび砂糖、ドライイースト、塩を泡だて器で混ぜる。
混ぜ終わったら、少しだけ残したお湯と米油を入れて、ゴムべらで混ぜる。このとき、私は3分近く混ぜていたと思う。混ぜていて生地が少し重くなってきたら、少しお湯を足すなどして調節。用意していたお湯は全ては使わず、小さじ1杯ほど残った状態だった。
よく混ざったと思ったところで、オーブン用シートを敷いていた型に生地を流し入れる。それが完了したら、乾燥を防ぐためにラップをしてイースト発酵の設定をしたオーブンに入れる。一旦、15分で様子を見る。
15分経ったら、生地の膨らみ加減を確認。1.5倍にならなければいけないのだが、もう少し必要だと感じたので、さらに10分様子を見る。
10分後、大体いい具合になってきたので、オーブンから型を取り出し、室温でさらに発酵。ただ、室温が寒かったのでタオルでくるみ、生地が持っている温かさを保持するように努める。
そして、その間に160度にオーブンを予熱。
予熱が完了したころ、生地が最初と比べて2倍になっていなければならないのだが、まだふくらみが足りないように感じたので、さらに様子を見る。
5~7分経過したくらいだろうか。生地が2倍ほどになっていたので、型の上にオーブン用シートを被せその上にアルミホイルを被せる。
ここでレシピでは「二重にせよ」と指示があったのだが、忘れて一枚だけにしてしまった。私は気づかぬまま、型をオーブンに入れて160度で10分焼くが、このあとどう影響していくのだろうか……。
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