第6話 工夫

 まず、ボウルに米粉、きび砂糖、塩を入れてゴムべらで混ぜる。


 次にイーストを入れて混ぜ、その後に米油と湯を入れてかき混ぜる。


 やはり前回同様、お湯が足りない状況となった。しかし、前回の出来栄えが水っぽかったので、今回はもっと加減した。


 様子を見ながら少しずつお湯を入れ、ぎりぎり生地がまとまったところで湯の追加を止める。もともとの150㎖に加え、約20㎖くらい追加しただろうか。よって、今回の湯の量は結果的に170㎖くらいと思われる。


 生地の感じを言葉で表すと「もったり」という感じだろうか。正直レシピが求めている「なめらか」とは違うが、前回の水っぽさはもう勘弁なので、この状況で次に進むことにする。


 次に発酵の工程に入る。

 ボウルにラップをし、これより大きいボウルに湯を張り、生地の入ったそれを入れる。湯の温度は35度だと低いと思われたので、出来るだけ高い(40度弱)温度をキープするように努めた。発酵する時間は35分に設定する。


 発酵が終わった後、中を覗いて見るとちゃんと膨らんでいるようだった。

 ラップを開け、生地の上下をひっくり返すようにかき混ぜる。

 前回は、この後ボウルに入ったまま二次発酵を行ったが、やはり型にいれた方がいいのではないかと思い、オーブン用シートを敷いたホウロウの入れ物に生地を流し込む。


「型に入れたままお湯につけられる状況ができない」ということで、前回はボウルに入れたまま二次発酵を行ったのだが、今回は色々考えて流し台で使っている入れ物に湯を張り、そこに入れることにした。


 また、ホウロウの入れ物は密閉ができるちゃんとした蓋があるので、ラップの代わりにそれで閉めて二次発酵を行う。


 お湯の温度は下がりやすいので、ここでも都度温度を確かめ、熱いお湯を足して調整する。ホウロウの蓋がきちんとしまっているので、湯も気兼ねなく足せるのが良かった。温度は、大体36~39度をキープ。これを30分行う。


 そして30分後。二次発酵が終わる。次はいよいよ焼く工程だ。

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