ティーブレイク ~米粉は案外扱いやすい~
――米粉でパンを作るのは難しい。
確かにその通りである。それは一つ、「グルテン」がないことが言える。
「グルテン」とは、穀類に含まれるたんぱく質の混合物のこと。天ぷらなどの揚げ物を作ったことがある人なら分かると思うが、小麦粉を水で溶きすぎると、粘り気が出てきたことがあると思う。それは、混ぜていくにつれてグルテン膜が出来て、ねっとりと粘りが出てくるためだ。
それがパン作りでは重要である。
グルテン膜が発酵の際にイーストが出す炭酸ガスを捕まえることで、生地の中に空気が入り、ふんわりとしたパンが作れるのだ。
小麦粉にこのような特徴があるのに対し、米粉にはない。そのため、ふんわりと膨らませるのが難しいのだ。
しかし、米粉にもいい点が沢山ある。
本来小麦粉でパンを作る際は、きちんと
また、お湯などをいれてもダマにならない。いくら混ぜてもグルテン膜が張ることがないので、「混ぜすぎ」などの心配もないのだ。
よく、米粉でお菓子やパンを作るレシピの中で「初心者に向いている」と書いてあるのだが、それはこのグルテンがないお陰である。
グルテンがあることによる利点もあるが、それによる弊害もある。
上手に小麦を扱うことが出来る人は、グルテンの状態を良く見極められている証だろう。
一方で、グルテンのない米粉は、空気を生地に含ませるのが難しいという点はあるが、小麦粉でパンを作るよりも工程がずっと少なくて済む。
捏ねる必要がなく混ぜるだけでいいというのは、初心者がトライしやすい利点と言えよう。
小麦か米粉か。
パンを作るときにどちらを最初に試してみるのか。
結局のところ、どちらのパンを食べたいのか、ということが重要なことだろうと思う。
<お知らせ>
1回目に作成した米粉パンの画像を近況ノートに添付しました。
https://kakuyomu.jp/users/Pleiades_Yuri/news/16816927860236164454
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