悪意はないけれど空気は読めない、だからこそたちが悪い。そんな人との激しい(?)攻防(?)の中で吐露される主人公の皮肉に満ちた作品です。自分が同じ目にあったらと考えると嫌になるけれど、他人がこういう事態に陥っていたら大変だねぇ~とニヤニヤできる。そう。この作品の読者はニヤニヤできるのである。主人公の苦悩を意地悪く楽しめる、そんな作品です。
私は…そういった気持ち…よく分かります。目的地に着くまで、気持ちを整えたり、要はテリトリーなんですよね?わたくしもテリトリーを邪魔されたくないので、隣には荷物置いちゃってました。混んできたな~ってなってきたら…さりげなくおばあちゃんに席を譲ります でも近頃は病院しか用事が無いので、タクシーです😊楽チンだし、面白いタクシーの裏事情が聞けますよ😅
これ、一話で完結かぁ……短編部門の応募作だから仕方ないけど、これはもっと読みたいです。起承転結とかあまり考えずに、日常系として連々と書いて、最後うまくまとめれば、長編でも全然行ける気が……。もしかしたら、主人公に一つ付け加える必要があるかもだけど、面白くなりそうなので、ぜひ書いてほしいです。
仕事とプライベートを分ける人間にとって、勤務時間外での職場の人間との触れ合いなど、拷問に等しいものである。本作は、バスの座席の窓際に座る女性と、何故か執拗にその隣に座ってくる同僚との攻防(?)を描いた物語だ。あの手この手を駆使してなんとか隣に座らせまいとするが、何も気にせず、なんならコチラに気を遣ってくる鈍感な同僚。けれど果たして、鈍感なのは彼だけなのだろうか……?その結末は、このレビューを読んだ皆様の目で確認していただきたい。