第29話 もうすぐ、春が
それから二人の
お家の中で、あるいはお家のまわりで。
二人きり、のんびり
あれからしばらくして、お父さんとお母さんからお手紙がとどきました。
「おどろいた」「
お父さんお母さんのお手紙を
あのワンピースは、
そして、ジャーダさんを喜ばせることに
これで、すべてが安心でした。
クラムさんやノイさんたち、ファオス
ステージは
お
「良かったね」
「良かった」
それからさらに一ヶ月ほどして、そろそろ冬の
二人は大喜びで、お父さんお母さんに
ジャーダさんから、二人へのお礼の手紙も何度も読みました。
お父さんお母さんも、二人のささやかな
いつもと同じ。
家族いっしょに、お家の中で過ごす冬。
けれど、今年はほんの少しだけ、ちがいました。
たまにマグノーリエさんやディリノーさんがお家に来たとき。
と言っても、本当にあいさつだけで、おしゃべりをすることは少ないのですけれど。
それでも、お父さんとお母さんは
そうして、
「お久しぶり! ちょっと早めに
マレーアさんが帰って来ました。
手には、おみやげと
それは、
マハルさんシンさん。
そして、マニャとノイに。
ファオス舞踏団の六人もまた、この森に近々帰って来るそうです。
その
「いつも
「マニャとノイも、今年は行くかい?」
マニャとノイは、顔を見合わせました。
それから。
「行く!」
と二人同時に言いました。
トットコ森に、もうじき春がやって来ます。
おしまい
トットコ森のマニャとノイ 飛鳥井 作太 @cr_joker
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