第5話高校2年2学期

進学校に夏休みはない。任意で補習がある。どうしても、特進クラスを目指す「被害者友の会」のメンバーは補習を受けた。

夏休み、髪の毛の色を抜いた。茶髪にした。

3組に茶髪はいない。だが、他のクラスは当たり前の様に男女髪の毛を染めていた。

夏休み明けの、テストで僕は国語で1位を取れなかった。

国語の教師はがっかりしてた。

だって、ホントに難しかったもの。

総合的では1学年251人の中で7位だった。

努力が点数に反映されたのだ。ちなみに夏休み中でチェリーボーイを卒業した。


部活動は弓道部を主にして、美術部、演劇部にも所属していた。

弓道は2段になったし、美術部は「アレルゲン2」と「ゴルゴダ」が県の作品展で入賞した。

演劇部はなぜか、スパイ役をさせられた。派手に転けるシーンでは膝を擦りむきながらもおもいっきり転けて、会場の笑いを呼んだ。だが、文化祭で受けたが、地区大会では誰も笑わなかった。恥ずかしい。


いよいよ、秋が近付くとテスト漬け。模試ばっかり。

僕は警察官を目指していたので、法学部を目指した。当時偏差値65の学部だったが、今はFランク大学になってしまった。

彼女のいずみとは上手くいっていた。

月3回くらいはエッチしていた。いずみは看護学校に行きたいらしい。

遠距離恋愛になるだろう。僕は関東の大学生を目指しているのだから。


12月クリスマス。彼女の部屋でケーキを食べた。いずみには、彼女の絵を送った。額縁に入れて。いずみはとても喜んだ。

聖なる夜は、性なる夜。

エッチを5回した。さすが、若い。

期末テストの順位は31位だった。

来年度は受験。チャンスは1回しかない。失敗したら、働く覚悟をしている。

いずみには、関東の大学を狙っているとは言い出せなかった。たぶん、遠距離なので関係が自然消滅しそうな気がしたからだ。

クリスマスが済むと、再び冬季補習。

特進クラスに行かなきゃ、大学は無理だと思っているから、集中して勉強した。

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受験シーズン特別編・トリスの学生時代 羽弦トリス @September-0919

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