第4話高校2年生1学期

2年生からバイク通学が認められた。事故は2回した。2回とも膝をパックリ割ってしまった。

学校生活は変わった。1学年5クラスある学校で3組が特進クラスなのだ。選抜テストで5点差で落っこちた。文系と理系の3組以外を10人ほど集めて「被害者友の会」を結成し、放課後1時間勉強を始めた。

彼女は勿論、特進クラスである。

我々は弱点は教え合い、科目事に仲間が講師となり、補習をするのだ。僕の担当科目は、古典、漢文、現代文、世界史である。

皆、特進クラスに入りたいのである。

これを始めたのが4月からであった。


1学期期末テストで結果が出た。

僕は国語の総合得点が学年1位を取ったのだ。

特進クラスの国語教師はこう言ったらしい。

「お前たち、何を勉強しているのか?今回のテストの1位は2組の羽弦と言う男だ!死に物狂いで勉強している生徒には勝てないのだ。しっかりしろっ!」と。

彼女のいずみは、内心喜んでいたそうだ。

そして、昼休み2組の国語の担任に職員室に呼び出された。

「あら~、羽弦君。今回はおめでとう。やったわね。打倒、3組だからね。次のテストも頑張ってちょうだい。先生、鼻高々だわ」

と。「被害者友の会」は日に日に人数が増えた。

だが、脱落者も少なくなかった。だって、みんな教科ごとに全国模試で結果を出しているヤツラの集まりだから、レベルも高いのだ。


家に19時位に着くと、飯食べて風呂に入り、2時まで勉強。熱帯魚の水槽から聞こえるエアポンプの音が勉強モードにしてくれる。

彼女のいずみは、頭が良かった。

だから、僕を小馬鹿にしていたが今回のテストで小馬鹿にするような発言はしなくなった。

まだ、2年の1学期の話しである。

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