どうか理解してくれる人が現れますように

 “告白”という一大イベントの前日に悲劇に見舞われる設定、死ぬ間際に犯人の名前を遺すか、あるいは好きな人の名前を書くのに迷っている主人公の心理がおもしろく感じました。
 最後に主人公が残した名前は、他人からどう捉えられるのか。主人公が望んだ意味をくみ取ってもらえるのか、そんな描写がよかったです。