「起きろよ、綾音」

 公園のベンチには女子の幽霊がいる。
 その噂の幽霊とは……。

 クリスマスイブの約束を果たすために公園のベンチで幼なじみの男子を待ち続ける幽霊。

 彼女自身も自分はすでに死んでいると思っていましたが、真実は異なっていました。

 幸せの裏にある悲しみや嘆き。
 天使、悪魔、死神。

 ――果たして彼女は本当に噂の幽霊だったのか……。

 彼女はついに真実を知ります。
 彼女を公園に導いたのは、意外な人物だったことを。

 ――「起きろよ、綾音」
 優しい声に導かれて、彼女の未来に明るい光がさします。