第67話 かつてあり、今は亡きもの。或いは星の旅人
それは電子の窓を、電脳の海を経由した邂逅だった。
雑多に本が溢れる書斎の中――つまりこの星暦にあって高価な紙媒体の本を集めるに足る程度には資金があり、そんな物をわざわざ集める程度には偏屈で、そうして本棚に詰め込んだ知の書の言葉を脳細胞にも染み込ませる程度には博識で明晰である――……そう示すような、部屋。
癖のある茶髪の、片眼鏡の優男。
そして彼へと呼びかける、灰色髪の威厳ある黒衣の男。
『久しいな、友よ』
『ああ……キミか……そうか、何年ぶりになるか――……』
ブランシェット博士と――グレイコート博士。
ホログラム越しの通信の背景は、対象的だった。それは、彼らの身なりにも似て。
机にすらも本が積み上げられて散乱する書斎と、あくまでも瀟洒にして無機質なまでに整った実験室。
そんな視覚的な対立の溝をそのまま表したように、互いにどこか隔たりがあるように視線は合わない。合わせない。
そんな中で、やがて、意を決したように灰色髪のグレイコート博士が口を開く。
『公爵とヨーゼフから、打診があった。彼らも善意からだろうが……彼ら自身としても思うところがあるらしい。つまり
その言葉に、先程までの人間味がある――躊躇いがちな立ち振る舞いでいたブランシェット博士は、一転して頑固な科学者然として首を振った。
『駄目だ。……これは分断を避けるためのものじゃないのか? 軍事に転用されてしまうと、それは、ワタシたちの理想とは異なる形になる』
『判っているさ、友よ。……ただ、人体や神経に関する事例だ。どうしたって通常の治験では限度がある。それこそ軍の――傷病者などの為に活かせれば、或いは……』
如何に星暦であるとはいえ――むしろ、だからこそ、個人の権利というのは重く見られる。或いはそれは、まだ、この時代だったからかもしれない。
限られた生活圏では、個人の暴走や暴動というのは深い意味を持つ。だからこそ――団結や規制を強化するという反面、個人の生命や権利に関して神経質にもなっていた。
それは、自由や平等や博愛を主とする
いささか全体主義的な
グレイコート博士が漏らした言葉へと、だがやはりブランシェット博士は強く――しかし穏やかに首を振る。
その目には、友への気遣いがあった。
『……そうなれば、キミはこちらに亡命しなければならないだろう?
『名誉より、私は実が欲しいところだがな。……とは言っても、我々二人が同じ場所に住まってしまえば――その肌感覚が今と変わってしまえば、研究にも瑕疵が出るか』
彼の呟きへ、今度は首肯が返された。
『そうだ。
度重なる環境の悪化や諸問題によって宇宙へと、海へと、空へと、限られた大地へとそれぞれの足を伸ばした人類に付き纏う命題――即ちは分断。
星暦という時代が抱える宿痾だ。
隣り合う国々が必ずしも幸福なる隣人関係を続けられるとは限らず、むしろそれとは反するものであるというのは人類史においての必然であろうが……しかしそれでも一度は、地球圏は統一された。問題こそあれ、そのまま星暦という時代は百年間は統一国家を続けたのだ。
その統一を懐かしんでいる――……取り戻したいと思っているからではない。
隣人が故に生み出される軋轢や摩擦を加味してなお、それでも彼らが分断よりもそちらを是にする理由はある。
それは、同族殺しに対して人類という種が持つストレスと、そのストレスに対する自己を慰める方便。
これほどまでに繁栄した――つまり歯止めなく同族を積極的に狩り尽くして絶滅させることがなかったという淘汰により獲得した本能のために――人類の抱える根源的な種としての生存本能は、一部の例外を除き、殺人そのものに対しての強い拒絶として現れる。
たとえ一度は踏み出してしまったとしても、後々にそれが様々な形で心を病ませるように――拒否感というのは確かに存在するのだ。生理的に。精神的に。物理的に。
故に、それを誤魔化すために人はこう呟くのだ。
奴らは自分たちと違うから、同じ生き物と思えないから――……。
分断を進めるということは、このエクスキューズを適応可能な領域を広げてしまうと、そんな懸念があった。
その果てに待ち受けるものが、何か。
グレイコート博士とブランシェット博士は明晰な頭脳が故にそれを危惧し、そして、その僅かばかりの解消の為に動いていた。
『ふ、我ながら誇大な妄想を果たそうとしているものだがな。そのために君ら三人と異なる場所に暮らし続けることになるとは――……悔いはないとはいえ、寂しくもなる』
寂寞と語るグレイコート博士と、それを受け止めるブランシェット博士の表情に浮かぶ憂い。
『……また会えばいいじゃないか。我々にはそれができる。今度は子供も交えて――キミの息子と、婿入りヨーゼフの息子と娘が一番年上か?』
『ああ。それから遅れて……ついこの間に公爵サマのレディと、その前に君の娘――……メイジーか』
呟くと同時に、また、奇妙な沈黙が訪れる。
どちらも気まずく――何とも言えない表情で、互いを眺める。無論ながらそれは、メイジーの母親である女性についてである。
『……マクシミリアンの血縁上の妹ができるとは、不思議な気分だ。知らせたらあの子はどんな顔をするものか』
『……メイジーの方の心の準備がいつになるか判らない。ワタシの妹とキミのことについては申し訳なく思うが……そういう話は、その、もう少し……待ってくれ』
ブランシェット博士の妹にして、グレイコート博士の元妻。メイジーを出産した後に、彼女はまた、子の元を離れていた。
ブランシェット博士は、正しくは、メイジーの父ではなかった。
遺伝子的に見れば多少の繋がりがあるにしても――……。
言葉少なげになった二人は、その空気を打ち消すように改めて会話を元の軌道へと戻した。
『このままでは分断が決定付けられてしまう。……それより先に、君には、
『ああ、基礎は共同だが残りはワタシの分野だ。キミは?』
『もう一つの方の研究に取りかかる――……いや、取り掛かってはいたが、ようやく目処が立ちそうでな。そちらに集中したいのだ』
『ああ……そちらがなければ、
ブランシェット博士の言葉に、グレイコート博士は小さく頷いた。
『あまりにも人は遠く離れ、互いが人であることを思い出せなくなってしまっている。……だからこそ』
『ああ、我々でそれに歯止めをかけなければ。人類が、一つになれずとも――……隣人であることを再び思い出せるように』
理想に燃える宗教家めいた言葉を口にしながら、二人の表情はどこか重い。
その代弁の如く、僅かな沈黙の後にブランシェット博士がポツリと呟いた。
『……キミは本当に、これで、戦争を止められると思うか?』
『難しいだろうとは思う――……だが今まさに市民に溜まっている不満は、お互いへの不理解という面もある。そんな不理解や誤解を解消できるなら――私はそれだけでいいと思う。それがいい、とも。仮に戦いになるとしても――』
灰色髪を俯かせ、グレイコート博士は腹から絞り出すように言った。
『……もしどうしても譲れなく戦うならば、それは個と個の生存競争だろう。自然の摂理にも近い。そこに優劣はない。ただ――……分かり合った上で戦うことと、分かりもしないで殺し合うことには大きな隔たりがあると、私は思っている。……後者は、ただの、悲劇だ』
『ワタシとしては、それも否定したいが。……人は火を得たその日から、自然の内にありながらそれを克服することを運命付けられた。野生の呪いを……。人類の叡智は、やがて、そんな呪われたものも克服するのだと――……一人の科学者として信じたい』
言い切るブランシェット博士の瞳には、科学に連なる者としての信条が浮かんでいた。
『……これはそのための、僅かな時間稼ぎになればいい。急進的な叡智を全ての人に授けることはできずとも、ほんの少しだけ猶予を与えるような――……これまで連綿と続いてきた科学の進歩の如き、小さくとも果てなき一歩として』
『君は随分と、科学者であることに誇りを持っているな』
『そういうキミは、やや情緒的に人類というものを愛しすぎているぞ』
グレイコート博士の瞳には賢明なる者の抱える憂いが。
ブランシェット博士の瞳には聡明なる者が抱える憤りが。
僅かに異なるそれぞれを交えて――しかし彼らは、共通の目的を求めて研究を続けている。
しばらく見詰め合い、そして二人は緊張が抜けたように肩を崩した。
『何にせよ、一人の人間として……科学者として……私は私にできる最大限の努力をしたい。身に持ったものを最大限に使って、いずれ遠からず起きてしまうであろう戦いを避ける努力を』
『ああ。それに、これがあれば……我々人類はより果てを目指せる。多くの果てを、遠くを――……星の海原を。大地にただ囚われることなく。それだけで、何とも心躍るじゃないか』
『科学バカだな、君は』
『キミには言われたくないぞ、偏屈グレイコート。一体いつからあの叡智に信奉しすぎる頭でっかちが萎んだのだ?』
『妻に――……君の妹に逃げられてから、さ』
皮肉を口に笑い合う。
顔を合わせずにいたそのときに僅かにあったわだかまりは、どこか解消している風であった。
だからこそ、二人は余計に信じたくなった。
分かり合えずとも、分かり合おうという努力をすることを――或いはそんな高尚なものでなくてもいい。ただ機会を与えることが大切なのだと。それがあることとないことの間には、あまりにも大きな隔たりがあるのだと。
『聞いたか? ヨーゼフの息子のハンスは、彼は、星が好きらしい。実用化できたら、きっと彼も喜んでくれる』
『思えば忙しくて、誕生祝いを贈れていなかったな……ふ、友の息子を喜ばせると思えば――研究にも力が入るものだ』
今日この日、再び友と笑い合うことの喜び。
それを胸にまた進んでいくのだと、彼らは静かに決意を込めた。
『なに、完成したら、また顔を合わせることもできるだろう。いくらでも――……』
『その時は、また昔のように語り明かそう。星の揺りかごの中で。ああ、楽しみだ……我が友よ』
打ち解けたような笑みを零し合い――……しかし彼らはこののち、再び顔を合わせることなくこの世を去る。
グレイコート博士の頭脳は、
二度と会うことなく。
互いに友の暮らす地を、都市を、民を殺すための技術として……それが使われることとなった。
ブランシェット博士は戦火の最中に。
グレイコート博士は条約違反の生贄に。
互いに、【
付け加えるならば、ヨーゼフ・グリム・グッドフェローと公爵もまた戦争の犠牲となった。
全ては、過ぎ去った日の話である。
そこに生き残りは、いない。
◇ ◆ ◇
――ポロン、と。
白く長いその指が、滑らかに磨かれた鍵盤を撫でる。
赤絨毯とシャンデリアで彩られた高級クラブは未だ開店には遠く、黒いグランドピアノもまだその役割を待つばかりだ。
黒ドレスにカーディガンを羽織った美貌の少女――色素が薄く長く豊かな栗毛の髪のマーシュ・ペルシネット。
睫毛が長くどこか憂いがちに見えるその表情には、普段にも増して憂鬱さが浮かんでいた。
「……低燃費な男」
小さな吐息と共に、静かに指が鍵盤の上で歩みを始める。
前奏――寂しげなそれに遅れて始まった主旋律が、寂寞とした孤独感と寒々しい寛容を思わせる。
深海魚めいた思索家の愛。独白。
その元になった一人の青年の顔を思い浮かべて――マーシュ・ペルシネットは、諳んじるように一人呟く。
「ただぼんやりと人の輪を見て、世の営みを見て、それを休養と呼べるなら――……ええ、貴方は真実、異邦人よ。極光を目指すだけの旅人。ここではないどこかから来て、ここではないどこかに去っていくだけの星の旅人。……それなのに番犬気取り?」
やがて走り出していく指先の爪音が、
どこか明るく――だからこそ寂しげに。
一人、頭上に瞬く星になろうとしているのか。
或いは全ての星が輝きをやめたとしても灯り続ける灯火になるためか。それとも、一筋の流星として消えるのか。
「賢者気取りの愚かな聖者。貧者気取りの恐れる勇者。……それを誰にも気付かれないのは、貴方がただ、旅人だから。……お構いなしで、番犬気取り」
人の身には重すぎる理想。極光。終焉。
それを使命として刻むならば、その行き着く果ては、真実、人を離れるしかない。
だというのに笑う。
実に眩しいものを見るように――美しいものを見るように。愛しく、尊く、輝けるものを見るように。
笑った。彼は。あの日も。
どこに行くわけでもなく、どこにいようとする訳でもなく。最後になるかもしれない休暇のその日に。ただ善き人々の営みを見て、笑った。それだけで、癒やされるとでも言いたげに。遠く、そこに自分の場所はないように――なのに何一つそれを寂しがることもなく。ただ穏やかに。
「人を愛していながら、人の愛には無頓着。番犬、猟犬、墓守犬のチャーチグリム――……馬鹿げてるわ、そんなの。そもそも貴方に、首輪は、必要ないのに」
旋律は、飛ぶように過ぎていく。
果ての空へ――彼方の空へ。誰かが待ち受けていることを待ちながら、誰も待ち受けていない空へ飛ぶ。
思索家は飛んでいく。コンドルではなく――空を掴む翼もなき
音楽の透明に溶けるようなマーシュの表情が途切れる。深く断つように、強く瞼を一つ。
「貴方にとって結局、他人は全部同じ場所――……彼らであって、我らではないでしょう?」
いつしか自然に止まった指を下ろし、マーシュ・ペルシネットは深く深く溜め息を漏らした。
その視線の先は、天井――空。その向こう。
青き天上のその先の、暗黒の真空満ちたる空虚なる冥界。杖なる鉄槌を地上に降り注がせた、罪と咎の都市。
『抗争激化か!
『キングストン級四番艦アトム・ハート・マザー(A-CVBG810)轟沈! 軍事評論家が語る、航空母戦艦不要論! 連盟政府の不透明な防衛保障費支出!』
『
店内の空調に靡く足元の新聞を――環境保護観点から紙の印刷物は制限を受けるため紙の新聞はそれ自体で必然的に反体制的なものだ――を畳み、また投げ出し、マーシュ・ペルシネットは再び鍵盤に向かう。
その紙面の下敷きに、画面を覆われたスマートデバイスは横たわり、知らせている。
着信の表示――なし。
メッセージ――なし。
何の知らせもないことを、知らせている。
すべからくそれがその男の出立というものであるように、知らせている。
猫のように死ぬときはたった一人で誰にも爪痕を残すことなく――――なら、生きるときは?
「……貴方は、輪に入る気はないの、
少女の小さな唇が呟き、また、曲が奏でられる。
それは余計に、寂寥とした響きになっていた。
◇ ◆ ◇
同じくして、
ブリーフィングルームの中、尻尾の如く延長脊椎の垂れ下がるパイロットスーツに身を包んだ二人はタオルで汗を拭いながら、飲み物を片手に言葉を交わしていた。
桃色髪を頭の後ろで括った小柄のエルゼ・ローズレッド少尉と、赤い前髪を長く頬まで垂らしたフェレナンド・オネスト少尉。
ハンス・グリム・グッドフェローの部下で、教導相手で、僚機である。
「オレ、もっと教えて欲しいことあったんスけど……こんな……」
「別に気にしないでも、しれっとまた会えますよ。そんな
「……ローズレッド先輩、なんか大尉に対して冷たくないっスか?」
グッドフェローの入れ替わりで教導を行う編隊長がとにかく絶え間ない戦闘機動の修練を行う人間であることに辟易しつつ、何かしら時間を稼げないか――と勘案するフェレナンドはふと口にした。
前大戦で上官と部下、パイロットとオペレーターという関係であったとは聞いているが、なんとなくそういう距離感ではないのでは、と思っていた。
あるときは堅物そうな男も私生活ではこんなちまっこい女を好むような悪い意味での特殊な人間味――絵面がどう見ても犯罪だ――もあるのか――と思ったほど。マーシュ・ペルシネットの存在により否定されたが。
「……別に? ただ単にナチュラルボーンに色々とド失礼な先輩と長らく顔を合わせてたら、気を使ってあげようって気がなくなるだけですよ?」
「えー……それ、いつかオレもそうなるんスか?」
「十年経てばなるんじゃないですか? 知りませんけど」
「十年ッスかぁ〜? オレ、生きてっかなぁー……アーセナル・コマンドとかあるからなぁー……」
アーセナル・コマンド出現以前と以後で、戦争も大きく変わった。かつてよりも大幅に増えた死者。だからこそ軍人の大幅な補充が求められ、フェレナンドもまんまとそれに乗ってしまったのだが……。
それでも、思う。果たして本当に――神の杖が地上を焼き、機械の騎士が都市を滅ぼすこんな中でただの軍人が、死なずにやっていけるのだろうか。
兵として務める以上覚悟はあるが、恐怖もある。それは不公平さだ。
弾が当たればどんな人間でも死ぬ――……戦場はある種の公平さを持つ場所と聞いていたが、今では、前史の銃砲出現以前の如く、名のある個人の有無が戦力の決定的な差になるようなそんな境界に達しているとすらも思えるのだ。
そして、そんな我らの守護天使たる
「大尉が追放、かぁ……」
機体と共に、
拘束を行おうとした部隊――一個中隊を壊滅させ、宇宙へと逃走を図っていた。
◇ ◆ ◇
地球や月の文字通りの衛星軌道を周回するもの。
月そのものに作られたもの。
資源衛星B7Rに造られたもの。
その内の一つ――月面に作られた半球ドーム的な都市の中に、その男はいた。
冷徹を表すアイスブルーの瞳と、内心を伺わせない眉を寄せた無表情。耳にかかるほどの側頭部の黒髪と、黒い革コートに包まれた筋肉質の頑健な体躯。
コツコツと、軍用ブーツが鳴らす靴音。
黒き前髪から瞳が覗く、憂い顔の戦士。
下品なネオンに溢れた路地裏で、しかし、何者の色にも染まらないような横顔を持っていた。
その音が止み、
「……傭兵というものに、需要はあるか?」
朴訥とした物言いで問いかけられた酒場の裏手に佇む無骨な中年は、訝しむように眉を上げた。
その青年に対してではなく――
「……そっちは?」
彼のその背後で、長身に隠れるように佇む少女。
殻の少女と言うべきか。人形めいて幻想的な美少女。全体的に色素が薄く空色に近い髪と碧眼を持ち――しかし、その奇跡的な小柄を世から遠ざけようとするようにあまりに分厚く防護服めいた灰コートを纏っている。
アンバランスだ。
その少女の格好も。青年と少女の組み合わせも。
そういう嗜好品かと疑うほどに――それは現実感を失わせるほどの儚げな美貌でありながら、対して、どこまでも合理的・機能的・現実的な有様を思わせるほどの無骨なロングコート。それに身を包んで、仔猫めいて怯えている。
青年は逡巡するように沈黙し、やがて、
「……俺の娘だ。問題でも?」
伺わせない無表情のまま、ぶっきらぼうにそう言った。
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