トロッコ問題みたいなもんで、作戦の最終目的を達成すること、その間に発生する犠牲やら不利益やらを果たして無視できるか?と言う人道的な問題であるわけだが。
あくまでトロッコ問題と言うのはレバーを操作する側、つまりは軍部における上層部が抱える問題であって、トロッコやレバー側には関係のない話しであるわけだ。
ここでの主人公の立場はあくまで命令に従って両者を捕獲する「駒」であって、灰被り嬢が己の思想を主張するべきは命令を出した側であるべき。
と、まぁこれが主人公の考えなんだろうけど、どうやらこの人は無意識にコマしてる予感がするので、主人公が悪いですね(断言)!
爆発しろ!
作者からの返信
ですね。概ねそんな……形です……!
大体こいつが女の子に(男にも)無駄に手を差し伸べるから悪い。
ご慧眼です。
ここまで読んで
「えっ、ヤバコイツ」
軍人の本質は命令を守ることか?違うでしょ。
人ないし国を守る事でしょ。
命令を守る事は過程であってそれそのものを目的にしたらダメでしょ。
命令を遂行するだけなら機械やAIで良い
人道や道徳を持たないAIでももうちょい柔軟性を持ってる。
少なくともシンデレラはこの1件が終われば裁判所なりに行くとは思うし状況的に情状酌量どころか英雄に慣れただろう。
人を数とし人的資源と計算する某幼女ですら同じ状況なら共闘を選んだでしょ。
何がイカレてるって。任務の為なら何の罪もない無辜の命が大量に危機に瀕してる状況で「任務だから」その一言で助けられる可能性を消そうとする。
やってる事は間接的な大量虐殺で、本人曰く「人1人殺すのと精神的痛みは変わらない」
いくらなんでも機械的な行動しか出来ない主人公はちょっとね。
作者からの返信
そうですね。
何故そこに行き着いたか、という物語です。
編集済
軍人が民間人を殺す事は戦争ではなく虐殺です。大人が棍棒で無抵抗の子供を云々する、という普遍的な倫理です。文章にするまでもないからと言える。現在は、非人間的な命令は拒否しないと軍事法廷で裁かれるはず。
ですが、東京空襲、沖縄戦、原爆からベトナム、中東、ウクライナときて文武官が裁かれたためしは無い。某国の大統領は潔白ですね。
日本的価値観では、鎌倉幕府から江戸幕府まで武官統治で平和と繁栄を築いたし、こんな事態にならないよね、と思う。
大陸は東西で文武官のどちらが統治者になっても、人を人とも思わない支配をしてきている歴史がある。有っても続かないので歴史にならない。文官統治で共産国家の虐殺、民主主義国家も「殺した相手は肌が白くないから人間じゃない」、金融資本による超国家建設からの世界の全体主義(ぐろーばりずむ)で悪名高き貴族体制の復活と、統治者の属性は軽い影響かと。肝になるのは神話、文化を保持する歴史で、それを支えに実践する倫理と哲学だと思う。
だからこそ、彼らのこれまでが何に基づいているのか気になるので続きを読ませていただきます。
作者からの返信
今でも赤十字や医師団に誤爆しても、まあある程度のなあなあになってしまいますし、難しいのは「それが軍事的に不当だったか否か」という点の判別でしょうね。
勿論、軍人には『国際人道法違反については命令を拒否し、そして拒否が難しく或いは強要されたならば然るべき部署に対して訴え出る』というマニュアルも配られてはいますが、それでもです。
日本軍も旅順虐殺事件やシンガポール華僑虐殺、双十節事件などを起こしているので虐殺に関してはどこの民族も似たりよったりではないかと思います。維新のドサクサで薩摩も江戸に火付けしましたしね……
文化や倫理という外付けのソフトウェアも、石器時代から大きく変貌していない脳というハードウェア――本能というものを強く超克できない、
或いは個としては可能だとしても集団となると難しくなる、など。
彼らのこれまでと、これからについてお楽しみいただけたらと思います。
編集済
民間人を護らない奴は軍人ですらない
その武力は何の為に与えられているのかと言えば、市民社会においては市民の生命と財産の保護を信託された故だ
給金が税金由来だったらその分の義務は果たせやコラ
仮に企業かなんかの私兵としても消費者を減らす時点で企業利益にめっちゃ反する……
作者からの返信
難しい話になってきますね。
直接的に民間人を守るのが仕事か、或いは直接的にそれを行わない(が間接的にはより多くの民間人への被害を防ぐに繋がる)かという問題もあります。
前者は仮に隠密行動中だったとしても文字通り己の任務に関わらず襲撃される民間人の救助を行う。
後者はハイジャック犯の要求を一切飲まずに犠牲を承知で強行突入・制圧、あたりでしょうか(一度要求を呑むと同様の事例が引き起こされてトータルで被害が大きくなるので突入の犠牲と秤にかけて)。
まあ兵士たるものは普通に前者のことをやって批難されることもないとは思いますが……作戦内容に反していると、やはり問題にされてしまうかなと思います。
衛星の落下阻止を禁じられている、あるいは所属組織の思惑的に阻止するべきでないと明確に推測出来るって状況ならしょうがないけど、
そうでないのなら「一度投降、武装解除して貰い職責を果たす。その後緊急事態なので落下阻止に移る許可の申請をする。承認を待つ時間が無いからその場で行動開始。非常事態のため現場裁量で捕縛した連中にも協力を要請、受けた者には接収した武装を一時的に返却し、その後自身の指揮下に入ってもらう」という、幼女戦記とかで言う「正しい意味での独断専行」を行うために「最低限の形式は整えないとお互いに不味くなるから投降するって言葉だけでもいいから言ってくれ」っていうのがベターなんだろう
その意味で最初に投降を呼びかけたっていうのならその後の質問に対する返答の仕方が不味すぎる(事実が判明したあとめっちゃ怒られるやつ)し、マジで止める気がないのならなんやこのサイコパスってなるのもしゃーなし
作者からの返信
そうですね。
止めるつもりなら、それぐらいしないと不味いですね。
正直、情報が足らなすぎてどちらの言ってることがが正しいのか分からないのでとりあえず読む。
作者からの返信
ありがとうございます。
状況はぼちぼち明かされていくと思います。
現代でも軍隊の行動規定はネガティブリスト、やってはいけない事を規定する形式なのに、任務にないから民間人を守らないとか言ってるモブは確かに歪んだキチですねぇ…
それともこの国の法律が軍隊にポジティブリストを敷いているのでしょうか?WW2の時点でも、正しく命令違反をする判断ができる人間だから地位を与えると言う話があるぐらいなのに、こんな堅物風のキチが千人単位の指揮を取るような立場の大尉をやってるとは、歪んでますねぇ
作者からの返信
現行の軍隊(あれを軍隊と言うのは不味いですが)もポジティブリスト採用のところもありますしねえ
まあその辺、追々書いていけたらなあと思います
軍人として至極真っ当な事しか言っていない主人公に対して激昂するヒロインちゃん。ヒロインちゃんてレジスタンスみたいですし軍事教育とか思考の矯正とかされてないんだなって。
ヒロインちゃんの言いたい事もわかりますがそれを容認しちゃったら職務放棄に敵前逃亡などなどでむしろ主人公が罰を受ける事になりますからねぇ。
作者からの返信
難しい話ですね…
「例えば警察官が指名手配犯を見つけたとき、その指名手配犯が火災の現場で被害者の救助を行っている最中だった。果たして警察官がその場で逮捕・拘束をすることは妥当か?」
のような命題です。
まあ、一定の答えというのはあるでしょうが、やはりそれを判断するのは個人ではなくこれまで連綿と培われてきた法と人倫を敷いた総体であり、
そしてしかし個人もまた、その良識と職務理念――法ならば保護法益というが――を鑑みるべきである
という話になりますかねえ
ええね。大抵の創作物は現代の価値観に当てはめると登場人物みんなキチガイだもんね(笑)
作者からの返信
戦争だからね、仕方ないね
これはイレギュラーですね
作者からの返信
やりすぎたんだ、大尉は……
職務に忠実でヒトの決めた法に従う軍人系主人公、これが読みたかったんや……!!
命の価値は平等だから何人殺そうが同じ、それはそう
作者からの返信
感想ありがとうございます!
可能な限り法的に投降を呼びかけ
必要な範囲内で敵機の意思を確認し
上官として必要な分の部下のケアを行い
一市民としての遵法精神を保ちながら
軍人として許可されない範囲に及ぶ自己判断は行わない
近代法治主義的な軍人主人公を書けたらな、と思います
うわやばと思うが冷静に読むと主人公は争いの高揚を、楽しみを抑えた上で機械による判定で高ストレスを出しているので主人公もこうならないと生きていけなかった世界の被害者でもある
作者からの返信
そのへんも含めて「この世界の歪み」扱いですね。内心でめちゃくちゃストレスを感じながらもそれでも平然と戦争ができてしまう、と