第3話 命名

もはや、形だけで

なんために行うものかは

丸写しの伝言ゲーム


技術は、丸写しとはいかなかったようです


名付けの本は

画数や音の響きや流行を知らせてくれて

親の知能が劣化していることを

ものすごく誠実に教えてくれます


命名


命の名前と、色紙に書いてあるのに

親は、命を名付けることは殆どありません。


自分の望みや願い事をオフダにしているみたいです。自分の名前の一字を分けるというのは、命を分けるということなのだと、正しく命名している人の言葉を丸写ししています。


まるで皆、オウムのようです

聞いた言葉を、そのまま告げる。


命の名前は、その命を表すものでないと

この世に生まれてこれなくて、皆、水子。


作り始めた日、生まれた日、その先に死んでしまう日。


お釈迦様の命日は、お誕生日のその日(4月8日)を49日になるように、旅立たれた日だそうです。


魂のことをSOLというのですが

スピード オブ ライト(光速)の頭文字と同じです。

何か関係あるかしら、と思って、解読してみたんですよ。


光の速さ。

速さというのは、時間×距離

距離というのは、2つの点の間の長さ

日にちは、時間でもあります。

ということは、273日が寿命のひとつの目安になるわけです。作り始めた日が始点。

生まれてきた日が終点。


お母さんにとっては、ゴールだった誕生日

命にとっては、人生のスタート


仏教には、相似の条件を単位で収縮させるという考え方があります。

1日が、1年にも感じる、というのは、浦島太郎に使われていますし、かぐや姫も、急に大きくなります。


273日というのは、父と母の二人からのプレゼントで、生まれてからは、自分の命だそうです。136日を136年にして1Gつまり、7を係数にしてみると、95.2に成ります。

ほぼ一生でした。


命は光の速さと言うことが、数式で確認できました。自然な光を代表する日光は、太陽の光です


外国語でもSOLを太陽を表す国がいくつもあります。


命名

愛し子に、命を名乗らせることを知らぬ親は

言葉を知りません

言葉を知らない親は、世界を知りません。


命の名前を探す手間を惜しまないでください。

あなたの子供の命を、きちんと教えてあげてください。

あなたが親になるならば

あなたは先に旅立ちます。

のこされる子供のために

子供に世界を知ることのできる名前を


最初の贈り物ですが

それは、子供が最初にもらう

はなむけでもあるのです


別れの記念を

子供に手渡すことを

考えることはできませんか?


私は、子供に

私ではない世界のすべてを贈りました


私を背負わせるのは忍びなかったので

私の命以外のものをすべて、贈りました。


人間の世界という思い出のアルバムを

贈りました。







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白夜 ひかりは以万 @ima-hikali

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