・対象通称名:『神』

・対象認知影響度:『Known』

・詳細

 神は単一及び複数体の概念的非実体です。基本的には伝承上の神とされる形を取る場合が多いですが時に単純な光だけであったり、或いは異形の怪物のような姿を取る場合もあります。また認知者の信じる伝承的な神の体系によりその数は増減し実験においては最大で八百万を超える概念的非実体が出現しました。概念的非実体増加し続ける場合は認知者の意識を喪失させ別の認知者を用意することで対処可能です。

 一般的に神の存在は認知されていますが存在していると正確に認知している人口総数は百人を切っていると推測されます。

 神は世界に対して基本的に影響を及ぼすことはありません。傍観者としてのスタンスを取っており世界に何が起きても神が行動を起こすことはありません。

 但し不定期的に神が何らかの行動起こす場合があります。認知者によるとそれは身動ぎなどに類する軽微な動きであり、だというの行動開始から終了に至るまでに最短で一日最大で五年の時間を要しています。

 また因果関係は不明ですが神の行動開始後に始まり行動終了後数年で終息する歴史の転換になり得る事象が発生しており行動と事象の正確な関連性についての早期解明が課題となっています。

 現在確認できている神の行動と起きた事象の例(神の行動→起きた事象の形式で記載)。


・目を強く閉じ再度開く→世界的規模のテロの発生

・垂れ下がった髪を上げる→世界的大不況の発生


・補遺

 現在神はラジオ体操第一に近しい動きをしています。行動終了には百年以上かかるほか現在神の行動に対応している事象の選定ができていません。

 

・対象関連事項

 神を認知できる人間は聖職者はそれに順する人間、或いは先天的にその能力を持つものに限られ例外はありません。現在神を認知できる人間達には定期的な連絡と報告を要請しており細かな変化に対応できるように体制を整えています。


・追記

 もしも現在の神の行動が一つの事象ではなく現在起こっている事象全てに対応している――即ち今起こっている事象全てを一言で言える何かであると仮定した場合、何と想定できるだろうか。

 地球温暖化とそれによる異常気象、世界規模の感染症の蔓延、主要国の軍事的緊張、現在歴史が変わる、変わった、変わりそうな事象が立て続けに起こっている。だが、それすらもあくまでも要素の一つに過ぎないのだとすれば、例えばそう、人類の滅亡なんて事象が起こり得てもおかしくはないだろう。

 追記者:アベ・メイ

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