第4話 めのまえが まっしろに ひかった
家についた、玄関の中に入るとリビングからカレーの美味しそうなにおいがした。
その匂いに 誘われるままにリビングに入り手を洗ってから椅子に座った。
手を合わせて「いただきます」と掛け声を出し口に運んだ。
俺が帰ってくる少し前に出たのかまだ温かく、少し辛めなルーが美味しかった。
食べ終わり「ごちそうさまでした」と声を出し、キッチンに皿を持っていったあとは、お風呂に入り、就寝の支度をし床についた。
次の日の朝、「起きてー!今日はダンジョンに行くんでしょ!」と大きな声で、里香が俺を起こしてくれた。
「おはよう、今日もありがとう」
「うんうん、感謝してよね!」
「ああわかってるよ、それじゃあ着替えるから」
「うん!それじゃあリビングで○○さんと話してまってるね!」
といつも通りの会話をしてから里香は下りていった。
俺はゆっくりと朝の支度を済ませ、里香に話しかけた。
「終わったよ、行こうか」
「うん、そろそろ良い時間だしね」
それから家を出て、俺達はダンジョンに向かった。
ダンジョンの入り口は、とても大きな岩のようなものに大きく穴が空いており、その中にに階段が続いているものだった。
サイズはエレベーターの倍ほどあり、4人が横並びに入れるくらいだった。
里香が「おっきいねー」と呟いた、それに対して俺は「そうだな」と返した。
里香が意を決して「それじゃあ…行こうか」と言ってきた。
俺は「しばらくは階段が続く、足元が暗いから気をつけてな」と返す。
階段を下りている間、二人共無言だった。
やはり里香も怖いのか普段より俺の近くにいる。
俺は階段を下りている間に今日持ってきているものの確認と、一階層のモンスターについて考える。
今日の持ち物は普段真剣で練習するときに使う刀と最低限急所のみを守れる程度の防具、軽い傷を治す用の低級ポーション2つのみだ。
今日は一階層を軽く回るだけなのでこのくらいで足りるだろう。
一階層にいるのはゴブリンと言う名前の緑色の肌をしたモンスターだ、武器は棍棒で急所をしっかりと守れていれば即死することはないだろう。
と考えていると一階層が見えてきた、見た目は下りてくるときと変わらない洞窟のような感じだった。
階段から片方の足を床につけた瞬間、瞳に強い光を感じた。
あの日、僕の世界は変わってしまった 真堂 赤城 @akagi33229
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