第3話 職業の日
「このオーブに触れますと転職可能な職業が表示されますので、表示された職業の中から好きなものをお選びください」
そう言われたあと里香がこちらに振り返り話しかけてきた。
「どっちからにする?」
「私は准くんの後がいいな」
里香は凄く楽しそうに言った。
「わかった、なら俺からするよ」
俺はそう答えた後、オーブに向かってゆっくり歩いて近づいていった。
オーブに触れると淡く光り、その光の中からスマホの画面のようなものが浮かび上がってきた。
その画面には斥候や剣士など様々な職業が表示されていた。
画面をスクロールしていくと武士と言う職業を見つけた。
武士と言う職業を見た瞬間、これだと強く感じた。
刀の使い方を小さな頃から学んでいたからというだけでなく、何故かこれでなければいけないと直感的に感じたのだ。
職業を武士に決定したあとオーブから離れ里香に近づいて俺はこう言った。
「里香、俺は武士にしたよ」
「次は里香の番だ、楽しみだな」
そう言うと里香は「うん!」と答えた。
里香はオーブに向かって楽しそうに進んでいき、触れた。
オーブは淡く光り、画面が浮かび上がった。
里香は迷わずスクロールしていき何かを選んだ後楽しそうに歩きながら帰って来た。
そして里香がとてもいい笑顔で「私も准くんと同じ武士にしたよ!」と言ってきた。
俺は少し恥ずかしくだがとても嬉しかった。
それを悟られないように少し早口で「これから一緒に頑張ろうな里香」とそう答えた。
それから転職の間から出て、受付付近の椅子に座り話していると、受付の人がこう話しかけてきた。
「そろそろ協会員カードが完成しますのでこちらに来ていただけますか?」
それに里香が「はい、わかりました」と答え、二人で受け取りに行く。
カードを受け取り、協会員としての説明を受けた。
要約すると、
協会員同士で喧嘩などの問題を起こさないこと
ダンジョン内で仲間を意図的に囮にし逃げないこと
階級はF E D C B A Sの順番でダンジョンを攻略していくと階級が上がること
などなど、まだまだあるが省略する。
これらの説明を受けたあと、協会の外に出るともうあたりは薄暗くなっていた。
里香は少し残念そうに
「准くん、今日はもう帰る?」
「遅くなりすぎるとお母さん達が心配しちゃうし」
と言ってきた。
俺も残念だか、仕方ないと思い。
「ああ、今日はそうするか」
「また明日だな」
明日行くダンジョンのこと、買う防具のことなどを話しながら、俺達は帰路についた。
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続きが思いつかないので、次の話の投稿がとても遅くなると思います。
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