第5話 キモオタの胸中
生きることに絶望してたワイ、最初は大量に人殺して巻き添えにするつもりだった。
でも、そーゆーことして捕まったり死んじまったヤツ、絶対にネットコメントで『てめぇ一人で死ねよ、迷惑だ』って叩かれ、最期までそういうのはどうかと思い直した。
で、誰にもメーワクかけずに死のうとしたワイ、一人雪山入ってった。
マジ寒くてやべぇなと思ってたら、誰かにひっくり返されて、それがなんと雪女だった!
え?ウソつけって?
氷点下の雪山に真っ白い着物姿の美女と言やぁ、雪女だろ!
すんげー真っ白い肌で手なんて氷のようだったし…。
ヤベッ、あの手の感触思い出したらコーフンしてきた!
たまんねぇ…。
ワイを睨みつけたあの顔も良かったなぁ、
美しかったなぁ、なんだか萌えるわ…。
抱きついたらなんだか張り飛ばされて気がついたら山のふもとにいて救助されて死ねなかったけど、なんかまたあの雪女のねーちゃんに逢いに行きたくなったった。
張り飛ばされてメガネなくしたし、弁償してもらわなきゃな♪
ああ、いいなー、あーいうのに限ってツンデレだったりして〜!
ネットでオンナ叩きして炎上してゴミカス死ね言われ、もーオンナなんてヤダ、人間なんて嫌いだ、死んでやる!って思ってたけど、なんか雪女ちゃんかわいかったからもう死ぬのもオンナ叩きもやめよう!
ケガが治ったら、また雪山へ逢いに行こう、待ってろよ、雪女ちゃん♪
〜終〜
雪女とキモオタ。 帆高亜希 @Azul-spring
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