第3話 氷姫の太陽



「その全てが凍てついた世界で」


「君と出会って」


「僕の物語が始まった」


 星を手に取った 泣いてる君の為に

 壊れていってしまいそうなくらい

 弱く儚く頼りない体を抱き寄せて

 冷たい心に温もりを分け与える


 一人で凍えないで 呼びかけた


 凍てついた世界を照らす太陽になれたらいいのに


 輝き強く 光を放つ 空の惑星


 あの力強い星になれたら


 どんなに良いと思ったか


 けれど ちっぽけな人間の手じゃ


 君をほんの少しだけあたためる事しかできない


 もっと 


 もっと


 助けたかった


「十分だよ」


「ありがとう」


「その心に救われているよ私は」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集70 意味不明な言葉の羅列 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ