第199話:ソロン・グローリー

 ソロン・グローリーは自らを天才だと思ったことはない。恵まれてはいる。世界を見渡せば教養を十二分に与えられる、これだけでも上澄みであるし、その部分を否定したことはない。騎士にとって必要な素養も全て備えている。

 それも認めている。

 だが、天才かと問われたならば決して首を縦に振ることはないだろう。天才とはノアやイールファスのような人の枠を超えた異能を持つ者を言うのだ。

 自らにはそんなもの存在しない。

 ゆえに自らは天才にあらず。

 ただ、努力が苦にならない。と言うよりも自らの向上に全力を尽くす、その結果得られる達成感や充足、それらへの喜びは人並み以上かもしれない。

 全力、これが肝要である。

 いつだってソロン・グローリーは全力であった。手を抜くよりもそちらの方が楽しい、面白い。みんなそうに違いない。

 そして、彼は幼少期に孤立した。

 たかが鬼ごっこ、たかがかくれんぼ、幼い彼は全力を出して、最善を模索し、いわゆる空気が読めない存在だと皆から忌避された。

 楽しく遊ぼうとしただけ。

 何故、それを楽しめない。

 何故、予定調和の馴れ合いを望む。

 それの何処に楽しさが、面白さがあると言うのか。

 ずっとそうだった。何事においてもそうだった。いつだって始めたての頃は当たり前のように出来なくて、全力で取り組み続けたら周りから人がいなくなる。

 剣も、拳も、勉学ですら、そうだった。

 彼が受験勉強に取り組む頃には、聡明な彼はきちんと理解していた。世の中の大半は努力が出来ず、そのくせちらちらと周りを窺い突出する者を引きずりおろそうとする、あさましい者たちばかりなのだと。

 抜きん出るなら彼らへのケアはしっかりせねばならない。

 無用な軋轢は心が傷つくだけだから。

 彼はいち早く『大人』になった。周りへ気遣い、手を差し出して恩を売る。優秀さを誇示することなく、下手に、されど堂々と卑屈になることなく、謙虚であっても侮られることないよう注意を払い、万事抜かりなく輪を保つ。

 自身はもちろん、そんなものをクソつまらないと思いながら――

 その後、何度か期待し、その都度裏切られた。

『ディン、今日『も』よろしく』

『あ、ああ』

 名門クレンツェの期待の星。その名に恥じぬ才能と努力を積み上げたまさに天才、初めて剣を合わせた時、その完成度に舌を巻いたものである。

 彼ならきっと、自分と歩んでくれる。

 そうに違いない。

 その期待が愚民どもから学び、得た加減を狂わせてしまった。結局、彼も周り同様、いや、周りよりも強かったがためにより強く砕け、再起不能となった。

 ようやく遊べると思ったのに、ただ競い合いたかっただけなのに――

 次はノア。

 最初の邂逅で、その圧倒的才能に期待を寄せた。自らでは届かぬ高みへ到達し得る至高の器。彼ならきっと――その期待は再会の折、消えた。

『くっそ。さすがソロンだな。しかぁし、次は俺様が勝ァつ!』

(……は?)

 次、その言葉はまだ許せる。ただ、負けた時、その刹那、彼が浮かべた喜色、それをソロンは見逃さなかった。負けたことを喜んだ。それに、彼の器なら最初の出会いから一年あれば、もっと秀でることが出来たはず。

 自分があの器ならとうの昔に自分如きぶち抜いている。

 努力が下手なのではない。むしろ、いち早く自分の特性を速さと言う長所に変換し、誰よりも先んじて『道』を見出した嗅覚がある。

 だから、わかった。

 こいつは初めから勝つ気がないのだと。抜きん出る気など毛頭ないのだと。

 むしろ、それを恐れてすらいる。

 ソロン・グローリーが最も嫌悪する、手と手をつなぎ輪を貴ぶ人種。吐き気がした。こんな奴に自分は期待していたのかと。

 追いかけることに安堵し、天井を見て心安らぐ。むしろ、努力できず器も足りず、それでも嫉妬心は一人前、そんな者たちの方がまだ理解できた。

 最も自分に近いようで、最も遠い人物、それがノアである。

 競い『合う』、それが出来ぬ者を友とは呼ぶまい。

 もう二度と他人なぞ期待するものか、そう思った。

 どいつもこいつも怠り、足りぬ今に疑問すら抱かぬ馬鹿ばかり。備わっていないことが何故気持ち悪いと思えないのか、欠けていることが何故怖いと思えないのか、それらを埋め尽くす喜びを、何故理解してくれないのか。

 唯一、自らの暗い部分が重なった者だけが、ある意味望みの人物であったが、彼は己の嫌な部分を想起させすぎる。それはお互いに。

 だから、重ならない。重ねたいと思わない。

 どちらとも言わず、二人は暗黙の了解で距離を置いた。鏡に映る自分と、どうやって友達になれと言うのか。

 同じじゃ、意味がない。一人遊びと変わらない。

 自分と異なる者でなければ――

「……もーういーかい?」

 誰もいない公園の片隅。ただ一人男は、『子ども』は、諦めながら、失望しながら、絶望しながら、それでも心の片隅で呼び続けていた。

 自分を理解してくれとは言わない。

 如何なる理由でも、何でもいい。

 ただ――

『……皮、一枚』

 全力で追いかけてくれて、自らの全力を受け止めてくれる、そんな相手を望む。そして願わくば、抜きつ抜かれず、そんなかけっこが出来たなら――

「みぃつけたぁ」

 『子ども』は『大人』の仮面を捨て、最後の勇気を振り絞り相手を試す。

 君はお友達か、それとも違うのか、それを知るために。


     ○


「……まだ、だァ!」

 執念の炎、相手への、それ以上に自分への怒りに満ちたそれを見て、ソロンは笑みを抑えきれなかった。そう、そうなのだ。

 全力を尽くし届かぬのなら、当然そういう表情を浮かべるべき。

 それでこそ全力である。

 楽しい。面白い。あの時の死をも覚悟したスリッピングアウェーも、敵の境遇すら利用したパンクラチオン攻めも、どちらも予想できなかった。

 全力で考え抜き、積み上げてきたからこそ想定の外側に出られた。

 悔しい、嬉しい、心が揺さぶられる。

「もちろんだとも、クルス」

 自分の期待を二度超えた男、もう迷うまい。

 全力をもって応えよう。

 三強にて、最も優れたる男、ソロン・グローリーの。


「……これが御三家、か」

「世の中、ここまで広かったのですね」

「ああ、相棒。俺たちは……弱い」

 観客は皆、見入っていた。イネインの学生たちもそう。誰一人考えもしていなかった奇襲からのパンクラチオン、そして卓越した剣闘。

 どれも彼らの頭の片隅にもなかった。

 今の自分たちでは到底届かない工夫が、勝利のために積み上げたあらゆるものが足りない。それを突き付けられたような気がしたから。

 死力を振り絞り食い下がるクルスから、

「なあ、テラ」

「なんだ、ノア」

「……俺とクルスのやつ、何が違うんだろうな」

「知らない。私に聞くな」

 それを圧倒し続けるソロンから、そう思わされる。

 クソ粘りを続けるクルス、受けに徹した彼を崩すのは難しい。覚悟が見える。長期戦、何処までも守り切ってやるという覚悟が。

 隙を出すまで、守り通す鉄の意志が。

 それが姿勢から、剣から伝わってくる。

 そんなクルスに対し、ソロンが取った攻め方は――


「クレンツェ」

「……ああ、俺と、同じだ」

 かつてディン・クレンツェがクルスと戦った時に取った手法、そのままであった。相手にカウンターをさせる余地を消しながら、体格の差を活かし安全圏から崩す。厳密にはクルスがひきこもるから、そうするしかなかった、が正しい。

 あの時はクルスが勝った。

 それは我慢勝負であったから。心の勝負に持ち込まれたから。

 しかし、

「俺がクルスを詰み切れなかったのは、あいつにあって俺になかった武器があったから。それが差を埋めていたから、歪な均衡は成った。だが――」

 ソロンが相手の場合、それはありえない。

「俯瞰、か。そうだな、あの男もまたそれを持つ」

「俺も努力しているんだが、あの時も、今も完全じゃない。だから、推進力で優ろうとも、スペースの取り合いであいつに分があった」

「……それが互角なら、こうなる、か」

「……」

 画面の中で、明らかに劣勢極まるクルスに対し、ソロンは笑顔を浮かべたまま悠々と攻め続ける。ディンとの違いはたった一歩、ただそれだけの差が大き過ぎる結果の違いを生む。その一歩により詰めが速くなり、常に一手早くクルスの堅守への崩しが入る。それがクルスの余裕を、呼吸を削り、消耗を早める。

 同じ構図であるのに、みるみると差が開いていく。

 勝利への唯一の活路であったディン戦とは異なり、今回のクソ粘りは明らかに分が悪く見えた。それは誰の目にも、そう映る。

 あれほど深く見えた泥沼。ディンにはそれが最後、底無しとすら思えたのに、相手がソロンであると浅く、足を取られているようにすら見えない。

 輝きが、クルスの執念、それが生む泥沼をかき消す。

 絶対的盤石。

 戦えてはいる。ノアの時とは違う。イールファスの時とも違う。戦えてはいる。だが、おそらく勝ち目はその二人よりもずっと、無い。

 誰の目にもそれは明らかであった。

「まだよ、あいつはまだ!」

「メル。やめてやれ」

「何言ってんのよ、ヴァル。私たちが信じないで、誰が――」

「俺だって諦めてほしくない! あいつは、俺にとって希望であり、絶望だ。器が足りなかった、その言い訳をあいつはこれまで覆し続けた。期待するさ、信じたいさ。でも、それで現実から目を背けるのは、違うだろ」

「……」

「よくやった。頑張った。それがあの男の矜持を傷つけることは充分承知している。それでも俺は、その言葉をかけるぞ。もっとやりようがあった。努力が足りなかった。そんなこと、口が裂けても言えんからなァ」

 誰よりも努力を重ねた。誰よりも試行錯誤を繰り返した。普通の者が恐れる、積み重ねへの否定、根本的な部分すらひっくり返しながら、クルス・リンザールはただひたすらに歩み続けたのだ。

 それは近く、遠かったヴァルが一番よく理解している。

 一年、あの男と剣を交わし続けたのだ。

 最も惑い、苦悩し、そんな剥き出しのクルス・リンザールと。

「諦めるな、それを諦めた俺が言う? へそで茶が沸くぞ」

「そうね、珍しく同意見」

「俺も」

 ヴァルの言葉をフラウ、フィンが肯定する。

「よくやったさ。あいつが拒絶しようと、俺は必ずその言葉をかける。俺は嫌な男だからな。嫌われるのは、慣れている」

 誰も、言葉をかけないのは肯定しているからか。

 いや、肯定していない者もいる。

 だが、否定が出来ないだけ。

 現実にクルスのクソ粘りは単なる遅延行為にしかなっておらず、彼我の差は開くばかり。もう、誰がどう見ても決着はついている。

 優劣は明確である。

「君ならどんな言葉をかけてやる?」

 テュールが隣の友へ声をかける。その男は――

「ようやっと現実を知ったかクソカス。諦めて僕の下につけやボケ」

「……今、鏡があったら見せてやりたいよ」

「あ?」

 口とは裏腹な表情を浮かべていたから。

 現実は非情である。何処までもこの世界は不公平で、努力が報われるとは限らない。生まれた瞬間から明確に差がある。

 それが人の世である。


「ほんとさ、凄くなったじゃん、あの田舎者がさ」

「……ジュリア」

「こんな隅っこでどうしたのよ、お坊ちゃま」

「あはは」

 かつて何も持たぬ男の門出を共にした二人が戦いを見つめる。思えば随分と遠いところまで来た。あの日、自分たちは何者でもなく、何かに成ろうと必死だった。

「俺はもう、期待しちゃいけないんだ。俺のそれが、クルスの重荷になる。わかっているはずなのに、それなのに……悔しいなぁ」

 失われた利き腕に触れながら、フレン・スタディオンは顔を歪めていた。クルス・リンザールの始まりを知る者として、彼の出発点を知る数少ない者として、今三強に食い下がる男の凄さを皆へ伝えたい。

 何者でもなかった。

 其処から今、御三家アスガルドの代表にまで成った。

 その凄さを、声を大にして伝えたい。三強、ソロンと戦えるということ、食い下がることがどれほど凄まじいことか、それを知る者として伝えたい。

 だけど、今の自分はまた何者でもなくなってしまった。

 今の自分の言葉には何の価値も、重みもない。

 それが悔しい。

 それが苦しい。

「その気持ちはわかるよ。ちょっと守戦が上手いだけ、ただそれだけの少年だった。あたしさ、自分が負けるなんて微塵も思わなかったから」

「……俺もその時は思っていなかったよ。手紙のやり取りをして、メガラニカで再会して、それでようやく勝てないかも、って思ったぐらいで」

「うえ、あの時そう思ってたの? 結構な差があったと思うけど」

「俺の炎は、クルス・リンザールから影響を受けたものだとわかったからね」

「あちちち……終わったら、二人で飯でも行ってきなさいよ」

「他人事だね」

「何かお呼びでないって感じ。ってか、あたしらは勝ち上がるつもりだから」

「なるほど」

 始まりを知る。そして今を知る。

 ゆえにこの二人のリスペクトはまた、他の者とは少し毛色が異なるのだ。本当に何者でもなかったのだ。何も知らなかったのだ。

 とても御三家でやっていけるとは思えないちょっと剣が扱える田舎者。

 ただ、それだけだった。

 よくやった、出かかったその言葉を二人は飲み込む。

 まだ、少なくとも今、彼は諦めていないから――


     ○


 勝ち筋が見えない。微塵も隙を出してくれない。耐え忍べば何かが、見えるかもしれない。その在るかどうかもわからぬ希望にすがり、粘り続けた。

「ハァ、ハァ、クソ、クソ、クソがァ」

 攻撃が重い。動きが速い。何よりも行きたいスペースへの道が閉ざされ続けるのがきつかった。全部見えているぞ、そう言われているように思えたから。

 積み上げてきたものが通じない。

 明確に見えるは天との距離。山のてっぺんに立ちながら、手を伸ばしても届かぬ星空。それが今と重なる。

 諦めない。

 諦めたくない。

 勝ちたい。

 勝って、勝って、その先に――

(……クソは、俺か)

 何もない。

 きっと其処には何もないのだ。だから、誰もが何処かで諦める。分相応だと自分に言い聞かせて、納得した場所、納得せざるを得なかった場所に止まる。

 上へ、先へ、どこか遠くへ、彼方へ――

 思えば、随分と遠くに来た。

(今、考えることじゃねえだろ。集中しろ、俺にはそれしかねえんだ。俺如きが折れたら、もう何も残らねえ。だから、頼むよ、俺)

 浮かぶは麦畑。澄んだ小川が流れるクソみたいに何もない閉ざされた世界。

 でも、今思えば最初は悪いことばかりじゃなかった。自分が生まれて、物心ついた頃は少しばかりリンザール家は上向きで、父も前向きであった。自分が大人になったら兄と弟、二人へしっかりとした土地を相続できるよう励む。

 そう言いながら父は自分たちに畑のことを教えてくれていた。ただ、結局それは夢幻で、むしろ隣村の連中に騙され、猫の額ほどの土地だけが残った。他人の畑の手伝いをせねば家族を養えない。矜持が砕け、父は何も残らなかったのだろう。

 今なら少しだけ理解できる。

 へし折れた父、生きるために自分を捨てた兄。

 そんな現実に耐え切れず、夢を見る自分は父にとって責められているように感じられたのかもしれない。そんな部分すら、理解できるようになってしまった。

 現実と折り合いをつけ諦める、それが大人になると言うことなのかもしれない。

 その時が来たのかもしれない。

(勝ちたい……でも、なんで、だった、っけ)

 体力が尽きる。息が持たない。力が抜ける。

 執念の、炎が消える。

 夢など見なければよかった。あのゲリンゼルから出なければ、騎士になる道など知らなければ、こんな苦しい想いなどしなくて済んだかもしれない。

 クルスは外に出て初めて、いや、人生で初めて、ゲリンゼルへ帰りたいと思ってしまった。あれほど嫌いだったのに、空気のような扱いに苦しんでいたのに。

 だけど、大人になったら、きっと上手くやれる。

 そんな気がしたから――

 呼吸がしたい。この苦しみを終わらせたい。

 もう動けない。

 もう――


「ああっ!」


 クルスはソロンの一撃を受けきれずにぶっ飛んだ。舞台の上を力なく転がるクルス。誰がどう見ても限界であった。勝ち目があるなら応援してやりたい、そのひたむきさは観客にも伝わっている。

 だけど、素人目に見てもそれはなかった。

 そして今、決着がついたのだと皆が理解する。

 審判が決着を宣言しようと口を開くも、

「黙れ」

 ソロンが凄絶な表情でそれを制した。

 まだ終わっていないだろ、と。

 実際にクルスは立ち上がる。意識は朦朧としながら、呼吸は尽き、何がためかもわからずに、それでも彼の体は染みついた動きを取る。

 ほぼ無意識、それでも立つ。

 心失えど、体は騎士。

 その姿に、

「「見事」」

 二つの世界、騎士の頂点が同時に言葉を放つ。

「今日は楽しかった。またやろう、クルス。追っておいで。騎士になっても、俺と君の関係はずっと続く。君が、立ち上がる限り!」

 ソロンもまた決着のため突っ込み、剣を振るった。

 夢のような時間だった。

 充分満喫した。

 今日はこれで終わり。ソロンは今一度『大人』の仮面をつけて幕を引く。これ以上やっても彼は折れない。その確信を証明したい。それでも今は加減する。

 ソロンは初めて、手を抜く愚民どもの気持ちがわかった。

 これ以上は嫌われてしまう。なるほど、こういう気持であったのかと。

 友達には嫌われたくない。とても当たり前のことを彼は今知った。

 きっと、初めからソロンにとって彼らは友達ではなかったのだろう。これもまた気づき、打ち込み、舞い上がる彼を見て、心底思う。

 また遊ぼう、と。

 これが友達であるのだ、と。

「……」

 その友達が宙を舞い、落ちる。

 舞台の上に、力なく。

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