第51話 妄想にひいたり
purinmania:手のひらのプリン、きっとちょっとだけ、にぎっちゃうでしょうね、彼女の指先ってかわいいんですよ、だめだと思いながらプリンをにぎっちゃいそうになる指の動き、かわいいでしょうね。プリンが少し崩れて、それはもうIOな感じでしょうね。
プリン、指についたの、少しだけ舐めてあげます、これ以上こぼすとお仕置きの時間が長くなって、エグくなってかわいそうだから。
優しいからね。わたしは
おつぼねぷりん:優しいって……優しいのかこれは
(;゙゚'ω゚'):
プリンマニアに多少あやしさを感じる。どうにか返信を返す。
思いつきで書いたにしては事細かすぎる。これ頻繁に想像してないか? プリンマニアがこれを書きながら興奮しているような気がしてきた。
purinmania:知ってます? 手や指って本当に沢山の神経が通っているらしいですよ。
ぞくっと皮膚が疼いた。ちょっと――プリンマニアさん、ちょっと。
purinmania:だから指も手首もプリンがついちゃったら、ちゃんと、舐めてあげないとね。
「プリンちょっと形変わっちゃった。もうこれ以上握ったら本当にだめだからね? わかったよね?」
身体中を……少しずつ、一番弱いところもじわじわ攻めていきますね。彼女がもう限界になったら、動かずにいられないところまでいったら、まぶたのプリンがこぼれるからってイチャモンつけて、
おつぼねぷりん:イチャモンつけて?
purinmania:寸前で、とめますね。もちろん、やめませんけどね
…………。
purinmania:何度も続けます。寸前までを、何度もね。まぶたのプリンが涙で塩味になるほどじっくり、何十回もね。爆発しそうな、出口がない状態に追い込むんですよ
「うぁ……」
思わず声が出た。プリンマニア、こいつちょっと、とんでもないぞ?
purinmania:「やめないで」って彼女が完全にギブアップしてから、まぶたのプリンを吸いますね。まぶたにキスって、IOいと思いませんか。限界を突破させてあげるのはもっと後ですね
おつぼねぷりん:もっと後なの……
プリンマニアの想像に付き合うのがどんどん不安になってきた。
purinmania:「いじめちゃってごめんね。可愛かった。怒った? ねぇ、許して。大好き。お願い、もう一度目を閉じて」
キス……。
purinmania:心を込めて、ゆっくりと、
キス……。
purinmania:もう一度まぶたにプリンを垂らします。
おつぼねぷりん:いいかげんにしてあげて、頼むからもうキスして、ほんとにもう!
purinmania:しますって、まぶたに垂らしてから、キスの時間は作りますよ。さて、途中で止めるのはもうおしまい。「動いちゃだめだよ」、今度は途中でやめないわけですよ。
彼女の言葉が、「気持ちいい」から「もうダメ」に変わっても、もうやめない。自分でやめないでって言ったわけだからね。じっくりゆっくり緩い動きで優しくプリンが揺れるのを見ていてあげる。まぶたのプリンの奥でぎゅーっと目を閉じているの、かわいいでしょうね。「動いちゃうよね、つらいよね。がまんして?」
もう無理、許して、って泣き言いいだしたら、唇にプリンを垂らします。「喋れるってことは、まだ余裕があるってことだよね?」
「うぇぁ……」
また私の口から変な声が漏れた。プリンマニア、ヤバい、こいつ。ちょっと本当にヤバい。思ってたよりはるかにアレだな。なんか取り憑いてんじゃないか? 銀色小鳩とか。
purinmania:彼女は唇のプリンを、辛がって食べちゃうでしょうね。
「このおクチが悪いのかな? 勝手にプリン食べたらだめって、前に言ったよね? いいよ、食べたいもんね、プリンおいしいね。おいしいね、可愛いね、ほらあーん」
プリンといっしょに彼女の唇から指を差し入れて、ふかーく突っ込んで、その指にプリンを沿わせるように流します。唇の形が柔らかく変わるのを見ながら、ここを私のプリンが通っていったんだね、ってキスしながら味わいますね。唇と一緒にプリンを吸いながら、口の中でゆっくり指をまわしたりね……、彼女の口の中、柔らかいかな。唇を通る指とプリン、どんな音がするかな。喉奥に指が入ったらどうでしょうね。うっうって可愛い声でえづくかな。ちょっとかわいそうかな。ああ、優しくしてあげたい。
「ねぇ、ちゃんと食べられてないよね? おクチの中で、プリングチュグチュになっちゃってるよ。ちゃんと食べてね?」
そのまま、弱いところを大事に溶かしてあげたい。わたしの指が口に入ったままで彼女が限界になったらかわいいでしょうね。限界でどんな声出すかな?
プリンマニアさん……。
purinmania:……って、今のところはこのぐらいしか思いつかない! こういう経験ないし、実際にしてみたら、もっと色々変わってくるでしょうけどね。結局はこういうのファンタジーだよね~
purinmania:もちろん、食べ物で遊んじゃいけないから、こぼしたプリンも全部おいしく頂きました、ってしないとね。よい子は食べ物は無駄にしないんです。とくにプリンはね。
"d(*・ω・)ネッ!
purinmania:コメントありませんね、おつぼねぷりんさん。寝ちゃった?
私は返信するのを忘れていた。
"d(*・ω・)ネッ! ……じゃねーよ!!!
なにがよい子だ。
ルームメイトが本気で心配になってきた。両思いにならない方が安全じゃないかこいつ?
おつぼねぷりん:すみません。プリンマニアさんを甘くみてました
purinmania:してもらいたくなりました?
「な……」
何てこと聞いてくんだよバカヤロウ!
purinmania:わたしに、ピーなこと、してもらいたくなったら、言ってくださいね。ピーはプリンのPです(笑)
クッソ! 何て返信していいかわかんないだろこれ! バカ!
プリンマニア、こいつド変態だったわ。
私は、放送禁止用語を使わずにここまで書いたプリンマニアに敬意を表すしかなく、自分の語彙力にも自信がなくなった。
「ド変態サマにする返信がすぐに思いつきませんでしたピー」
と書く。
打った途端、メッセージが一瞬だけ表示されてすぐに消えてしまった。
ん?
あ、これ、「変態」って書くと、ひっかかるのか。
NGワードに引っかかると、パッと一瞬だけ表示されて消える。前にプリンマニアがそう書いていた。これがそうか。
変態、がひっかかるのか。
プリンマニアを表現したらひっかかりまくるのか。だから変の態とか書いてたわけか。
クッソ!! 変態以外になんて表現すんだよ、こいつを!
「ドのつく変の態への返信がすぐに思いつきませんで」
と書き直す。
おつぼねぷりん:もうプリンマニアさんのことは『ピーさん』と呼んだ方がいいような気がしてきました。修行を積んできますピー。ピーマニアさん、おやすみピー
おつぼねぷりん:ピー
。゚(゚´ω`゚)゚。ピー マケタピー
最後に顔文字を送っておいた。
purinmania:ネタに使ってもいいですよん
プリンマニア、このバカ! 書いたり読んだりのサイトってのは、R15辺りまでしかダメなんだぞ。著しく煽っちゃうような事かいたり、エロが行き過ぎたり、割合が多過ぎたりしたら警告が来るんだぞ!
一人歩きでガンガンやばい内容書きやがって。
こんなのネタにできるわけないだろ!
こんなのサイトで公開したら、運営に目を付けられるしコンテスト参加しても絶対入賞できないだろうが。最悪消されるわ。
作者が本性おさえて頑張ってきても、プリンマニアの一人歩きで台無しだろ、このバカったれ!
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