日常に小さな幸せを

@kirisame531

第1話

カーテンから差し込む光とともに目を覚ました。今は午前6時49分、目覚める時間としてはちょうど良い。まだ少しだるい体を無理矢理動かして冷たい廊下を裸足で移動した。このひんやりとしたフローリングが心地よい。いつも通り身支度を済ませ、朝食の準備に移った。トーストにバターを塗って焼き、付け合わせにはボイルソーセージとサラダを。

「あれ、牛乳切らしてる」

いつもの牛乳がなかったため、今日はホットコーヒーに変更。朝食の準備が済み、席についた。

「いただきます」

狐色に焼けたトーストはザクッと音をたて、口の中でバターの風味が広がった。うまい。朝はこうでなくっちゃ。次に、ボイルソーセージをフォークで刺し、口に運ぶ。パリッと音を立て、肉汁が溢れ出た。すかさずサラダも口の中へ。水々しいサラダのおかげで口の中はスッキリした。最後にコーヒーを飲み干し

「ふぅ…」

ほっと一息。

静かな部屋に鳥のさえずりが響く。時計の時刻を確認し、空いた食器を片付ける。

「そろそろ行くか、帰りに牛乳買わないと…」

教科書の入ったリュックを背負い、最近買ったスニーカーを履く。扉を開け、急に差し込んだ太陽の光に目を細めながら一言。

「行ってきます」


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