第100話 物語は続く

 ……


 時は流れて……


 俺とさくらの関係は順調に進んでいる。

 三回目の出会いとなる日は、本当に午前中からさくらと落ち合って、その日は岡○市周辺デートを楽しんだ。

 その日の、さくらの格好は約束通り、初めてさくらと出会った姿で来てくれた。

 天気にも恵まれて、今でも良い思い出残っている。


 岡○城に行ったり、古倉ふるくら市に有る美術館に行ったり、最後はブルーラインと言う名称の元有料道路ドライブを楽しみ、途中に有る展望台で夕焼け空を見ながら、俺とさくらは熱い時間を過ごした。←勿論、性行為はしていない。

 この日は午前中から逢っていたので、何時もより一時間ほど早い20時ぐらいでデートは終わりを迎えたが、俺とさくらも満足顔で別れた。


 ……


 お互いが相思相愛の関係で有るが、体の関係はまだまだ先で有る。

 だけど、本当にギリギリのラインまではしていた。


 熱いキスや、衣類の上でのボディタッチ。

 これはさくらが求めて来るのだが、俺の“物”を下着の上から触ってきたりと、性行為認定されない範囲で、お互いの体を触れて楽しんでいた……


 さくらは俺との関係をまだ、さくらの両親には報告していないそうだ。

 相手が同級生ならまだしも、俺とさくらは年齢が少し離れているからだ。

 この辺りは、さくらが18歳を迎えた以降に、さくらは報告を考えているそうだ。


 俺も勿論と言っては行けないが、このことは両親に報告していない。

 俺の場合は相手が同性でも高校生だから、色々と本当に不味いし、それに相手が男性だと知ったら俺の両親は、絶対にさくらとの交流に反対するだろう……


 さくらは俺を生涯のパートナー目線で見ているだろうけど、俺はさくらとの結婚までの意識は出来ていなかった。

 やっぱり俺は、男女間での子どもが欲しいからだ。


 さくらが18歳を迎えた以降、俺とさくらは絶対と言うほど一線は越えるだろうが、それと結婚はまた別問題だ。

 でも、その行為をしてお互いが満足してしまったら、俺は結婚を考えてしまうかも知れない!?


 ……


 俺の現生活は、ごみ収集業のアルバイトで生活をしているが、さくらとの交流が本格化したので、今の給料では今後、金銭面で厳しく成ってくる。

 今の所では正社員に為れる見込みは無さそうなので、他の仕事への転職も考えなければならない。


 だが、俺の地域は第一次産業が主体なので、第二次産業は非常に少ない。

 今の年齢なら、公務員採用試験の受験資格が有るから、来年はそれに挑戦してみるか!!


 俺はこの町が大好きでは無いが、大嫌いでも無い。

 両親との仲も良好では無いが、さくらの家ほど悪くは無い。

 妹も鬱陶うっとおしいだけで有り、仲違なかたがいをしている訳では無い。


 近いうちに俺は、生まれ育った町を選ぶか、さくらの住んでいる町を選ぶかの日が来るだろう……

 今の所さくらは、俺の町に来たいとは言っていないが、さくらの家はさくらにとっては居心地の良い家では無いだろう……


 けど、さくらは朱里さんをしたっている。

 最後はどうなるのだろうな?


 ☆


 これが、今の俺とさくらの関係で有る。

 お互いが真の恋人関係に為れて、遠距離恋愛だけど、SNSのお陰で顔の見せ合いは出来ないけど、声と心は毎日繋げている。

 実際は出来るけど、俺が恥ずかしいからやらない//////


 今は健全な付き合いしか出来ないが、それも後一年ぐらいの辛抱だ!?

 けど、それを一番待ち望んでいるのは、俺よりさくらの方かも知れないが……


 これからが、俺とさくらに色々な場面が待ち受けているだろうが、二人の愛の力(!?)で乗り切って行けたら良いなと俺は感じている。


「さくら…」

「さくらは男の娘だけど、本当に好きだよ♪」


 さくらもきっと、俺と同じことを思っているはずだ!!


 ……


 ☆男の娘を好き成っても良いですか?☆


 おわり

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男の娘を好き成っても良いですか? 小春かぜね @koharu_kazene

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