碧霧が旺知を倒して伯座に就く、という類のことを言うのだろうとは思っていましたが、やはり、はっきり宣言されると、ドキッとします。
そして、まったく予想外だったのが、真比呂の態度。碧霧の立場は理解していると思いますが、水天狗たちをまとめる長として、犠牲になった者たちのために何か言うのかな、と思っていたのですが……もっと重い、けれど、信頼の「何も言わない(聞かない)」でした。
香古と、香古と気まずい状態の紫月が気になって、ちゃんと話をしてほしいと思いつつ、それは酷かな、香古に無理やりに納得させるようなものかな、と複雑な気持ちでした。だから、森の精(?)が迎えに来てくれたのは、現在のところでは、一番、良い方向に行ったのかな、と思います。(それでもやはり、心は晴れないのですが、仕方ないですよね)
最後の数行。今まで碧霧が頑張ってきたことが、旺知によって、すべてなかったことになったのは、非常に辛いです。
でも、最後の一行が!
月夜の歴史をこれからも、見守っていきます!
作者からの返信
沈海平反乱編は、碧霧が父親となぜここまで対立するに至ったかを語る話でした。(いえ、紫月との出会いの話なんですけれども!)
真比呂の態度は、そうですね。この状況にあって、碧霧を責めないことで、仲間の死をすべて自分が背負うと同時に碧霧にも背負わせました。
もともと真比呂は碧霧が助けに来ない(来れない)と思っていて、それでも彼を信じると決めて避難をしたわけで、だからこそ碧霧には半端な覚悟でいて欲しくないと思っています。
そして香古についても、これまた言葉で伝えるものじゃないなと。もの別れのような形になってしまったことは残念ですが、これが争いの理不尽さでもあるので、あえて香古と紫月に救いの場は設けませんでした。
とても悔しい結果となった訳ですが、ここからが始まりです!(我ながら始まりまでが長いなっ)
ひとまずは迷い道が現れて、逃げられた、けれども。
碧霧。今回は負けてしまったけれども、父親と訣別し、強く立ち上がって立ち向かっていくのだろうな、という、この先が見えてくるようでした。
真比呂の「罵らない」というのも、重いですね。
何か言われるよりも、碧霧としてはのしかかる、みたいな(うまい表現がみつからないのですが……)
でもでも!
最後のひとこと!
そうよね、さあ、これからどうやっていくのだろう!
作者からの返信
碧霧は完敗です。全部、ひっくり返されました。
ここから碧霧は立ち上がる訳ですが、旺知のひっくり返しはまだ少し続きます。
真比呂も本気です。碧霧に中途半端な気持ちで伯子でいるなと。結果以外はいらないと言われたようなもんなので、ある意味、きつい一言です。
それだけ碧霧を信じているとも言えるのかもですが。
そして最後の一言、そこに向かって再出発となります!