今回の出兵での勘定方の悩みは、費用なんですね。
当然といえば当然なのですが、つい前回まで前線を見てきた身としては、なんだか微妙な気持ちです。
でも、費用についても、しっかり触れるからこそ、この作品が確かな重みを持ったものになっているんだな、って思います。
六洞衆の立場が危うくなり、千紫としては厳しい状況ですよね。
すべては旺知のひとことで決まってしまうわけで、千紫の奥の方という立場も、安泰とは限らないのでは……と思うと、本当に胃が痛くなりそうです。
与平の処遇に関しては「深芳と紫月の護衛」と言われれば、重丸と十兵衛は、ひとまず納得できても、事情が気になるのは当然ですよね。
千紫は隠し通すつもりのようですが、しんどいと思います。事情を知るのは……美玲がいました。紫月が遠くに行くとなると教育係はできなくなるので、千紫の頼りになる部下になってくれるといいなと思います。
……そして、今って、藤花の懐妊が分かったところでもあるんですよね。千紫が倒れないか心配です。
作者からの返信
十兵衛は月夜の里で報告だけを聞いている立場だということと、沈海平に思い入れがある訳でもないので、ある意味冷静というか淡々としています。
もっぱらの関心事は、金の動きと月夜の動静です。
費用の話、こういうの考えちゃいますね~。今回のそもそもの話は、伯子派の六洞衆をなんとかしたいという旺知の思惑がはじまりで、
対抗勢力を作る時はお金がかかるなあ→公然とできないから裏金を調達するだろうな→どこかの誰かから搾取するんだろうな……、みたいな感じで💦
そこに碧霧と紫月の色恋が絡んで話がややこしくなりました。
そして紫月たちのこと。千紫としては、とにかく「今は」隠し通すつもりです。心の支えでもあった二人がいなくなることは千紫としても断腸の思いかなと。これに藤花の懐妊問題がオンされている状態なので、実は彼女もいっぱいいっぱいです。
思えば、ずっと苦労人ですね。碧霧は、そういう苦労気質を受け継いでいるような……。
ああ、そうでした!
出兵がある、となればお金がかかる。そのお金はポケットマネーでどうこうできない……。という、考えてみればそうなのだけど、考えてもみませんでした。
こういう流れ、リアルで好きです♪
千紫さん、大変そうです……。
各方面に手を回し、気を回し、押し殺して。
立場と頭脳があるから、なおさらなのかな。
作者からの返信
夕食後に寒くて丸まっていたら、不覚にも寝てしまってました💦
戦は金がかかります! なんかもう妙なところで現実的なんですが、なぜか考えてしまうという……。
千紫、あれもこれもと問題が山積みです。今の月夜の要でもあるので、みんなが頼りますからね💦
そういう意味では、碧霧はまだまだ守られている側だなあと思います。