魁との話の途中で式神が来たのは、たぶん、良かったのだと思います。
右近はとっさに素直な気持ちを言うことはできなかったし、今回の件に魁が協力してくれる流れになったし、で。
そして、水天狗たちは「逃げる」には抵抗があるものの、避難という選択をしてくれて、ほっとしました。
好き放題の旺知はムカつきますが、全体のことを考えれば、やはり隠れるほうがよさそうです。
紫月も碧霧も、こちらに向かっていますし、それまでの間は魁たちがいれば、たぶんなんとかなる。
最終的に、どう落ち着くのか、とても心配ではありますが、ひとまず安心しました。
作者からの返信
式神、当然ながら空気読みません! ひたすらメッセージを届けに邁進します。
それでも届いたのが遅すぎるくらいなので、右近急げってやつです。魁も協力してくれることになり、結果オーライというやつです。
水天狗たちの誇りは、右近が強引にねじ伏せました。そういう誇りうんぬんは生きてから吐けというやつです。香古を出されては、戦うとは言えませんよね~。
とにかく早く急げなのです。
「いいところで邪魔」は、私の好きなテンプレですが、知らせの内容はそんなのんきなことを言っていられないものだった!
式神の番号は、かなりまずい状況を表しているようですが、なんとか届いてよかった。
そして「逃げる」選択をしてくれてよかった。
右近さんの、必死かつ上手な説得がよかったのかな。
ぱっぱっぱ、とスピード感ある文章に引き込まれ、緊張感が伝わってきました!
作者からの返信
「いいところで邪魔」というのは、私にとっても鉄板ですが、必死な式神にとっては二人の会話が邪魔?? とにもかくにも右近に重丸からの知らせが届きました。
右近は旺知の怖さも知っているので必死です。誇りなんて、ぺっぺって踏みにじられてしまうことをよく知っています。
この「沈む平野」は、もうあれこれ書きたいこと(書かないといけないこと?)がありすぎて、本当に内容を削り取りました。結果、スピード感につながったのかな? 良かったです。だって、ほら、早く逃げないといけないから!