こんなに、まっすぐに、碧霧が紫月の月詞に頼るとは思いませんでした。
もう少し、葛藤のようなものがあるかな、と思っていました。
(それとも、実は一人でいるときに葛藤していたのかな?)
紫月の歌が力を持っていることを水天狗たちが知っている以上、それを出し惜しみしたら、碧霧の誠意は伝わらない。ならば、碧霧のほうから申し出るのが一番良い手だと考えたのかな……?
紫月はちゃんと碧霧の隣に立っています!
大丈夫だから。紫月、自信を持って!
作者からの返信
葛藤は、なかったわけではないのですが──、ここの判断はそんなに迷わず出てきました。佐一の報告が大きかったかなと。
伯子という立場上、個人の感情だけで動かないところが碧霧にはあります。(紫月が拐われた時もそうですが、ふと自分の立場を考えて冷静になってしまう)
でも、信念も強く持っているので、そこを踏みにじられると暴れそう……。
というわけで、川面に石は投げられ、波紋が広がる中で、覚悟を決めました。紫月の出し惜しみは、かえって不信感を招くと考えた上での判断です。冷たいわけではなくて、むしろ紫月を信頼しているからこその判断でもあるわけですが。
紫月、急に碧霧がしゃんとしたので、気後れしてます。
ちょっと珍しく甘えモード( ̄m ̄〃)
紫月ちゃん。これほどまでに信頼され、頼られるって、すごいこと。
悔しがることないよ。自信を持っていいんだよ!
今回の、時間にしたら短いやりとりの中で、二人がぐっと成長したような気がします。(もともと、やればできる子ではありますが)
そう思ったとき、じわじわーっと心の中が盛り上がってきました。
作者からの返信
二人はそれぞれ役割が違っていて、気持ち的な部分は紫月、実務的な部分が碧霧といったところです。
気持ち的な部分で歩み寄りたくても、問題の解決について具体的な話がなければ何も前に進まない。まがいなりにも御座所で政治を見てきた碧霧は、それもちゃんと分かった上で、和解案を提示したということになります。
そういう政治的な駆け引きを見たことがない紫月にとっては、碧霧の駆け引きはそれなりに重みをもって感じられたのだろうなと。
はい、これを物語で表現せいって話ですね💦
とっても地味なシーンなのですが、盛り上がっていただいてありがとうございます!