千紫のところに、紫月と加野が――となると、女には女の戦いがある、という雰囲気になりますね。
紫月と千紫は、紫月が子供のころからの付き合いでしたね。碧霧のほうが、ずっとずっと最近の付き合いというのが、なんか面白い感じがします。(だから、本当は、嫁と姑になるはずなんですが、まったくそんな感じがしない)
ですが、「きちんと身なりを」のあたりから、やはり、千紫は千紫。紫月に甘いところが、特別すぎるくらい、特別なんだろうなぁ、と思いました。
加野を次洞家に、というのは、いきなり六洞に迎えられないから――という理由だけではなかったんですね! ああ、そうか。内通者に(?)。
小野木、嫌な人だな……。けど、「こういうこと」は、この先、ずっと紫月に降りかかるんですよね。紫月、大丈夫かなぁ。(言い返すことで、トラブルが)
三百年前、奥院に遊びに来た千紫が、こんなふうに侍女に嫌がらせをされていたことを思い出しました(紫月とは立場は違うとは思いますが)。
奥院は主が変わっても、やはり、こうなんですね。
紫月が本当に心配です(のびのびと育っているもの)。
作者からの返信
とうとう奥院です。執院は男性が多いですが、奥院は女性の職場ということで、自然と女の戦いの場という雰囲気出てきますね~。
まずは身なりを整えるというあたりも、かなり堅苦しいですよね。
千紫は紫月を我が子のように可愛がってきたので、嫁という感じは全くありません。あくまでも「(大好きな)深芳の娘」です。自分がもらえないから、息子を使って手に入れようとしている感じ?
そして加野の処遇。そうです、ただで次洞家に入れると思うなよってやつです。
千紫は使えるものは全て使い倒すのが彼女らしい。
小野木は頭の固い女性ですが、苦労人でもあります。二つ鬼の侍女衆の苦労は、今日の更新分で簡単に触れたいなと。
それを思うと、三百年前の千紫はやはり大変だったなと思います。今の紫月のように強力な後ろ楯がいない状況で深芳や藤花から特別扱いを受けていた(しかも二つ鬼)ので、妬みが半端なかった。
次、ご心配のとおり紫月の鬱憤がたまりまくります(笑)
旺知との対面の時が着々と迫って来ていて、ハラハラしながら読んでます。
そういえば旺知って深芳さんが本命なんですよね…?
紫月ちゃんを目にした旺知がどういう行動を取るか、考えただけでも怖い!!
いつも紫月ちゃんには激甘(そして息子は少々手厳しい)千紫さんが、打掛を羽織っていくようにきつく言い含めたのも、紫月ちゃんのためでしょうか?
そして小野木、言ってることは真っ当なんだけど、粗を探している感じがちょっと…
深芳さん、同性の敵多そうだし彼女と何かあったんですかね。
でも紫月が碧霧と結婚したら、こういう人たちを相手取っていかなきゃいけないんですよね。
頑張れ紫月ちゃん!!!
作者からの返信
旺知は深芳が本命というより、「里一の美姫」という名の宝玉を手に入れたかったと言った方が正しいですね。
愛や恋の感情はなく、自尊心を高めるアイテムというか。いわゆるトロフィーワイフというやつです。
紫月は手に入れ損ねた宝玉と大嫌いな成旺との子となるので、心中穏やかではないかなあ。大丈夫、いきなり斬りかかったりはしないので!
ちなみに、旺知は女を下に見ているからこそ従順な態度を示さないといけなくて、「打掛を羽織れ(きちんと身なりを整えろ)」はそれを分かっている千紫の配慮です。
そして月夜の里のロッテンマイヤーさんこと小野木。
深芳はもともと奥院の姫君なので、誰よりも奥院のことは分かっています。なのに、忘れた頃にやって来ては勝手知ったる奥院だと好きに行動するので、小野木のフラストレーションはそれなりに溜まってますね。当の深芳は気にしておらず💦