14 その5
サンフィールドからマウンテリバーへと帰還の途中で同じ帰途を辿る貴族の馬車に拉致…ではなく、同行することとなるザック。だがその夜の野営地で、目を付けられた遭遇と同時に斬りかかって来た騎士に連れ出される。殺そうと攻撃してくるが怒りに我を忘れてるのか回避は容易であり、遂には木を斬り付けて剣は木に縫い留められてしまう。その期を逃さずにザックは逃亡に成功し、騎士は夜の魔物たちの犠牲となる。逃避行の途中で偽証用カードに登録していた「ハイザ」を変更して「ザンカン」とし、
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- 翌朝… -
「んあ…そういえば昼間は寝て夜間に移動だっけ…しかし…目が覚めたしなぁ…」
どうしようかと思案するザック。壁の一部を透明化して外を見るが…
「もう明るいな。仕方ない、出るか…」
一応、魔物が傍に居ないかちょこちょこと壁を透明化しては元に戻し、前後左右と天井を見て回る。流石にマジックミラーのように、こちらからは見えて向こうから見えないようにするやり方はわからないので、1秒程度透明にして確認していた。幸い、この四角いかまくらモドキの周囲には魔物の姿は確認できなかった。
「大丈夫そうだな…行くか」
朝飯を食べたいとは思ったが、この中で火を使うと息苦しくなるし暗いままでは食べ物を探すのにも苦労する。生活魔法の「
「…解除」
ローブを被ったままなのでそのまま解除した。ざざーっと土くれが頭上から落ちて来るけど、柔らかい土が崩れてくるだけなので特に痛みは無い。壁が半ば崩れた時点で外に踏み出して、「
「ふぅ…さて、と」
朝方から少し時間が経ったくらいの朝日を確認したがまだ林の中は少々薄暗い。きょろきょろと周囲を確認し、昨日の内に付けておいた印を見る。
「あっちか…」
マウンテリバーの方角を確認したザックは、歩き出す。これより人の足で1箇月…否、推定2個月の旅程に溜息を吐いて、どうやって帰ろうかなと空を仰ぎ見て…進行方向を見詰めるのだった…
- 1週間目… -
結論からいおう。街道になるべく沿って林の中を移動していたが、魔物との遭遇が割と多く、食用になる魔物も居たが解体してる内に別の魔物を呼び寄せたりして…戦闘と逃走を繰り返して手持ちの食料がヤバイこととなった。ぶっちゃけ、1箇月分の食料が1週間で半分以下になった…いや、食事の用意をしてたら襲われたりしてたせいだけど…襲われて反撃してたら用意してた食事が無駄になったり食材が持ち去られたりとか…ぐぬぬ。
「困ったなぁ…食材を調理しないと食うにも困るし。かといっても残りが2週間分。これじゃ絶対に途中で餓死しかねないぞ…」
道中で生で食える食材なんかは滅多に見つかるものじゃないし、余り詳しくない。植物鑑定で見ながら歩いていれば魔物の遭遇に気付くのが遅れる可能性もある。あれはそこそこ集中してないとわからない。わかってしまえばストレージにはすぐに収納できるんだけど…
「う~ん…そろそろ野営地のある辺りだよな…。例の馬車はとっくに通過してるだろうし、そろそろ街道に戻ろうかな…」
騎馬と馬車の進みは徒歩よりは早い。1週間もあれば次の野営地は過ぎ去っているだろうと判断し、ザックは街道へと歩き始めた。そして1時間程経過し、馬車がすれ違う程度の幅がある街道へと出た。
「あ~…やっと出られた」
左右を見て、馬車や人影が無いことを確認すると、「ほっ」と安堵の息を吐いてマウンテリバー方面へと歩き出す。
(今夜は安心して飯が食えるといいなぁ…)
ここ1週間、魔物の影に怯えながら食事をしていたせいですっかり食が細くなり、痩せ細る…という程ではないが常に腹が減った状態のザックだ。何しろ匂いの濃い食事は魔物を呼び寄せて奪われるわ自身も食事になりそうになるわで調理器具や食器も失ってしまい、買っておいた保存食しか食べてないのだ。余り美味しくなかった為、それ程多く買い込まずにいたのが裏目となり、食材はまだ少しだけ余裕があったが保存食は底を尽き掛けていた。だが、保存食を1食分を食べるのはキツかったせいで食が…という訳だ。
「はぁ…腹減った…」
軽くなった体重に対し、まだ筋力はそれ程衰えてないが頭がクラクラしていた為にふらふらとした足運びに街道に出られたという安心感のせいだろうか、後方に対する警戒感が薄れていた。そして…
「ぎゃああっ!?」
突如、後ろから追突されたザックは馬に蹴られてしまった。御者が慌てて馬を停めようとするも、馬車は急には止まらない…停車した時、ザックは馬車の後方10m程でピクピクしていたそうだ…合掌(死んでませんw)
- 野営地に到着する手前の街道にて -
「いやぁすいませんな。まさかこんな時間に人が歩いて…なんて想像の埒外でしたんで…」
ザックを轢いた当人が苦笑いで謝罪する。幸い、蹴られた部分が軽い打撲だけで済み、後は転げ落ちた部分が軽い擦り傷だけで済み、馬車の車輪にも当たらなかった…という訳だ。下手人(殺してないって!w)は商人で、サンフィールドで運んだ荷を売り捌いた後、特産品を買い込んでマウンテリバーやその先の町で売りながら戻る旅程だという。
「いや、まぁ、腹が空き過ぎて後ろを警戒してなかった僕も悪かったですし…痛つつ…」
蹴られた背中を擦りながらザックが謝罪を受け入れている。
「もう少しで野営地だしそこで薬を塗りやしょう。打ち身に効く薬だ。効果は保証しますよ?…あぁ、お代は結構」
(商人がそれでいいんだろうか?…と思わなくもないが、旅の途中で人を轢いて何もしないと噂が立てば商売にも影響があるんだろうな。まぁ折角馬車に乗せてくれてるんだし、何か役に立てばいいかな…流石に怨返しする程捻くれてないからね!…背中痛かったけど…)
ゴトゴトとゆっくりと…先程背中へのダイレクトアタックをしていた時よりは若干ゆっくりと馬車を進める商人。名をギョショと名乗ってたが…(行商人だから、ギョショ?)と思ったが深く突っ込むことはしないで、「へぇ~…」と相槌を打つだけに留めておいた。
「…で、ギョショさんは護衛も付けずに?」
馬車単体ではキャラバンとはいわず、何というのかわからないので中途半端な問いを口にすると、
「いや…護衛は付けようと思ったんだが…何やらサンフィールドで事件があったそうでな…目ぼしい者は既に仕事で出払っていてなぁ…かといって駆け出しや出自が怪しい者だと不安でなぁ…」
「成程」と頷くザック。駆け出しだと魔物や盗賊などに囲まれた時に役に立たず、逆に人質に成り兼ねない。無論、魔物相手で人質はないが…。かといって出自が怪しい者では、ギョショが殺されて荷を奪われるという懸念もある。
「しょうがないんでね…奥の手を使ってるんでさ」
ギョショが荷台の上にある物を指差す。
「…これは?」
指し示す先には火の点いてないカンテラのような物があり、馬車がゆれるに従い、ぷらぷらと揺れていた。
「魔物避けの符の強化版ですな。結構値が張りますがBランク以下の魔物と…」
ちょいちょいと手招きされるので、少しギョショに寄ると、
「悪意のある人間も避ける効果があるんでさ」
と、小声で耳に囁くギョショ。そしてウインク。…いや、何で男のウインク多いんだ、この物語…
「成程…あぁ、だからですか。素性のわからない僕が乗せて貰えたのって…」
「そそ。少年に悪意が無いのはわかってましたからね。もし、少年に悪意があれば…」
「あれば?」
ニヤリと口を歪ませて笑うギョショ。
「全身に悪寒が襲ってきて、余りのおぞましい感触に逃げ出しただろうさ♪」
そして、カッカッカッと笑い、前を向くギョショ。ザックは思わず想像してしまい、ゾォ~~!?…となるが、そうなるとこの商人も悪人ってことはないんだろうな…と納得した。商人の中にはわざと旅人にぶつかって怪我をさせ、怪我を治す代わりに奴隷契約をして、最終的には奴隷商人に売り飛ばすというあくどい商人も居ると、噂で聞いたことがある…
(はぁ…ギョショさんがそんな悪人じゃなくて良かったわ…)
ザックは遠くに見えてきた灯に安堵の息を吐きながら、
「次の野営地が見えて来ましたね…」
とギョショにいうと、
「おお、そうだな。今夜はゆっくりとできるわい…さて、落ち着いたら薬を塗ってあげるからな、少年!」
と、折角ザンカンと名を教えたのに少年呼ばわりする商人だった…
- 野営地にて -
馬車を停められる空き地を見つけた後、そこに固定し馬車から馬を外して傍の木に繋ぎ直して飼い葉を取りにギョショが後ろを振り向くとザックが飼い葉を抱えて待機していた。
「あぁ、すいやせんね。飼い葉を出して貰って…」
「いえ、これくらいなら…痛つ…」
背中の打撲箇所は背中を動かすと少し痛むが飼い葉を運ぶ程度なら問題は無い。
「よーしよし…ほら食え…っと、水も出さないとな…」
「水桶ですね。持って来ますね?」
「おお、すまんな。何から何まで…」
馬車の荷台の隅にあった水桶…そして水瓶を発見するザック。
「あ~…何か水漏れしてるな、これ…ギョショさんは…馬のブラッシングしてるか。よし…マウンテリバーまで世話になりそうだし、これくらいはやってもいいだろ…」
恐らく水漏れは先程の事故の時だろう。こちらにも原因があるだろうしと、水瓶とついでに水桶にも生活魔法で強化を施す。
「…馬車にも歪みあるかもだけど、この状態で強化すると修理する時に困るだろうしな…」
取り敢えず、暫くは大丈夫だろうと馬車は放置することにする。水瓶の水は漏れ出ていて半分くらいに減っていたので補充することにした。
「半分くらい追加で…ウォーター!」
水球が水瓶の中に生まれてどばどばと注がれていく。水面が落ち着いた所で水桶を入れて水を汲む。
「よし…さて行くか」
背中を労わりながらゆっくりと馬車を降りて、ギョショの元へ向かうのだった。
・
・
「ギョショさん、水です」
「おお、すまんな。…ほら、水だ。飲め飲め…」
1頭立ての馬車だったせいか疲れていた馬はがぶがぶと水を飲んでいた。飼い葉も既に半分も残っておらず、追加を持ってこようかな?…と思い、ザックが訊くと
「いや、飼い葉はいいさ。水をもう1回飲ませた方がいいかも知れんがな…」
といいながら水桶を見ると、ほぼ空っぽになっていた。ザックは苦笑いしながら
「じゃあ…」
と水桶を手に取って汲み直そうとすると、
「わしがやろう。少年は休んでおきなさい」
と、水桶を奪って馬車へと向かう。
(…本当にいい人なんだな。ギョショさんは…)
と思いながら見詰めるが、
(休んでいろといわれてもな…何処に腰を落ち着ければいいんだろ?)
と、辺りをきょろきょろするのだった…
・
・
「待たせたな、少年」
仕方なく御者席で座っていると、ギョショさんがやってきた。荷台でゴソゴソと荷物を漁っているなと思ったら、荷台から声を掛けてきたのだ。
「ほれ、背中を出しなさい。塗ってあげるからな?」
この馬車は然程大きくなく、荷台に御者台が取り付けているような構造なので荷台からでも手が届く訳だ。ザックは「わ、わかりました」とローブの外にある大剣を外し、ローブを外さずに肩に上げて引っ掛け、軽装鎧の背中部分の革紐だけ緩めて外した。
「ん?全部脱げばいいだろう?」
「あ~、その辺の追及は勘弁して下さい…」
「ん?…訳ありか?」
「はぁ、まぁ…」
「ふむ…」
ギョショさんはそれ以上追及せずに、外された背中側の鎧の下にある服を捲り上げる。
「ひゅっ!?」
打撲で傷んだ皮膚が触れたのか背中に痛みが走り、喉を息が走って素っ頓狂な声が出る。
「我慢せえ…男の子だろう?」
捲り上げた服を襟首に押し込んで固定し、蓋を取る音が聞こえて来て…
べたぁ!
…と背中に湿布薬が塗られていく。
「…!?」
ザックは口を両手で塞いで声を上げないでいる。容赦なく塗り込められる薬、ギョショの手指が容赦なく肌を往復し、最後に布らしい物を
パン!
と叩いて固定される。
「よし、もういいぞ?…痛みが引いたらもう治ってるからな?…最後に貼っ付けた布は捨てていいからな…って大丈夫か?」
ザックは余りの痛みに涙を流しながら、
「は…はい…ありがとう…ございます…」
というだけで精一杯だった………(すげぇ痛そう…)
・
・
取り敢えず武器は除装し、衣類と軽装鎧。そしてローブを元に戻して安堵の息を吐くザック。フードも付いているローブだが、基本的に袖が両腕を通ってれば顔の擬装と声色の変更機能は効いている。軽装鎧はローブを着たままで除装が可能だが、着直すのが面倒なのでそのままにしてある。武器は大剣以外にも小振りの長剣…ショートソードと呼ばれる物より短めだがサブウェポンとして生成してある。こちらは見掛け倒しの大剣よりは頑丈に、切れ味も上げているのでそこそこは役に立つと思う。尤も、元が土から創った物なので耐久性には難があるけど、普通の鉄製ショートソードとどっこいどっこいの筈だ。
「おう、飯にするから水を汲んで来てくれないか?…あぁ、馬用じゃなくて人間様の水桶もあるからな?」
湿布薬を塗ってくれたからといって人使いが荒いなぁ…と苦笑いしながら、
「わかった。場所は?」
と訊くと、
「幌の支柱に引っ掛けてある」
というので、取りに行く。
(成程…それなら間違えることはないか…)
なんて思いながら馬車の荷台に乗り込み、その時点で気付く。
(もう背中の痛みが無いな…保証する訳だな)
荷台に乗り込む時に背中も少し曲げたりして痛みが走っていたのだが、今はそれが無い。鎮痛作用が湿布薬の主な効果だが塗ってから然程経ってないというのにこれだ。
(戦闘行動に支障がないかは不明だけど、生活するには問題無いな…)
なんて思いながら、支柱に引っ掛けていた水桶を取る。
(こいつにも強化を掛けておくか…サービスサービス♪…何てな)
ついでにピュアウォーターで洗い上げて流した後にウォーターで満たす。
(流石にピュアウォーターを入れて持って行くと騒ぎになるかも知れないし…ウォーターで十分だしな)
ザックは水桶を荷台に乗せて降り、両手で抱えてギョショの待つ場所へと向かった。
・
・
「おお、遅かったな。まぁ暗いから仕方ないか…」
ギョショは暗いから見つけ辛いと勘違いしていたが、特に否定せずに
「あはは…、遅れてすいません」
と苦笑いして水桶を渡した。
「いや問題はない。鍋を十分温められたしな」
見ると、鍋は空焚きをしていて少々赤くなっていた。ギョショがゆっくりと水を鍋に流し込み、じゅわあああ…と音を立てる。
(特に温度を設定しなかったから生温い水だと思うけど、温かい水かお湯にしとけばよかったかな?…まぁ今更か)
十分な水量になった時点で水桶を置き、暫く待って煮だった所に食材を放り込むギョショ。だが、薪の量が足りないのか火力が足らないように見える。一応は煮だってはいるのだが放り込んだ食材が多かったのか食べられるようになるには時間がかかりそうだ。
「…あの」
「ん?」
「これ、
「あぁ、普段はわし1人しか食わないからな…」
「あ…」
普段は1人分の量しか煮ないけど、2人分の食材を放り込んでいる為に…という訳らしい。
「追加の薪、取って来ましょうか?」
「あ~、そうだな。頼めるか?」
「あ、はい」
(痛みは無いし、薪になる木の枝を拾って来るくらいなら問題無いか…)
そう思ったザックは、野営地から水汲み場へと続く道に出た。この道の傍なら魔物避けの魔導具も設置してあるだろうし多少は安全な筈だ…と思ったからだ。
「さて…木の枝木の枝っと…あった」
1本だけ拾ってから、
(目視確認してから拾うのって効率悪いよな…。植物鑑定で薪に使える木の枝って探せないかな?)
と思い、鑑定を使うと…
(うわ!?)
見える範囲で一杯鑑定窓が現れる。
(こんなに一杯…いや助かるけどびっくりした…)
取り敢えず、届く範囲の木の枝だけをストレージに収納する。
・木の枝(薪)×159
(うーむ、多過ぎるけど…まぁ後でも使えるからいっか)
取り敢えず、20本だけ取り出して抱える。
「さて…戻るか」
坂から僅か5m入った場所で薪を抱え、ざくざくと足音を立てて戻って行くザックだった…
・
・
「ご馳走様でした」
「おお、お粗末様」
夕食…というか、ほぼ夜食に近い頃合いだが。2人は野菜と保存食の肉を戻した簡易な煮炊き料理を食べ終わり、食後の挨拶を交わした。
「食事まで頂いちゃって良かったんですか?」
「あ?…あぁ、まぁな。少年、護衛、するつもりはあるか?」
「護衛ですか?…この馬車の?」
「あぁ…」
(まぁ…10人以上の徒党と組んだ盗賊とか、5体以上の魔物の群れから馬車を護れ!…ってんじゃなければ問題無いけど…)
「1人の探索者1年目の子供で護れる範囲でいいなら、ですが」
「あん?…少年、冒険者じゃないのか?」
「えぇ、まぁ…ダンジョン専門の探索者ですよ。まぁ、ソロなので第1階層までしか探索許可を得てませんけどね」
ギョショは暫く黙っていたが、
「そうか~…なら、冒険者組合とかち合うからなぁ…依頼は…無理だよなぁ~…」
「えぇ、まぁ…」
このまま黙っててもしょうがないと、食器を持ち上げてピュアウォーターを少量出して洗い始めるザック。
「…何をしている?」
「え?…使った食器を洗ってますが?」
いつもの癖で、その場で洗い始めたのだが不味かったかなと思い、
「ダメでしたか?」
「いや…助かるが…」
ぢぃ~っとザックを見詰めるギョショ。
「じゃ、これも頼む。わしは寝床の用意があるでな」
と、馬車へと歩いて行った…ザックは首を傾げるが、
「…何だろ?」
と思いつつ、残りの食器と鍋を洗い出す。最後にまだ熱を帯びて赤くなっていた薪代わりにした木の枝にウォーターで消火する。
「…ま、いいか。あ、食器を仕舞う場所とか訊かないとな…」
鍋の水を切った後、食器を中に収めて歩き出す。そんなザックを見詰める幾つかの視線があったが、ザックは気付かないで馬車の中へと入って行くのだった…
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「生活魔法使い…」「水を普通より多く生み出せる人物…」「欲しい…」という思念が渦巻いていたとかなんとかw
※旅するには1人は欲しい人材でしょう!w
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