第5話 テストと急展開
今日は久しぶりに分身だけでなく俺も学校に来ている。いつもなら分身だけに行かせているが今日から1週間程進級試験があるので、俺の方も来ている。分身の方は普通に登校させており俺は忍術のすり抜けの術と透明化のスキルを使い教室に潜入している。これで見つかることや触れられることはない。声や音などを出さなければ見つかることはまず無いだろう。
「それではテストを初めてください」
スマホでゲームしながら待っているとどうやらテストが始まるらしい今回のテストは進級試験ということもあり中々難易度を上げているようで頭を抱えてるやつが結構いる。
俺の分身はと言うと淀みなくペンが動き続けており、もう3分の1はやり終えているようだ。このままなら来る必要性はないと思うかもしれないが今回は何故学校にわざわざ来たのかと言うと、
(やっぱり皆が真剣にテストやってる中遊ぶゲームは面白いな〜)
自分でやっといてなんだけどこれは家では決して味わえない楽しみ方だと思う。こんなことをやってはダメだとはわかっている。分かってはいるがやりたかったのだから仕方なかろう。
そんなくだらない思考をしながらテストの時間は終わり帰宅の時刻になった頃そろそろ飽きてきたので家に帰ろうと徒歩で帰ろうとした時それは突然聞こえてきた。
『人の子らよ私の声が聞こえますか?私の名前は女神ニンセキーム貴方たちにはこれから私の管理する異世界ヨマルホジビローデにて世界を混沌に陥れようとしている魔王を倒して欲しいのです。あっ因みにこれ断るのとか無理だがら?返事はいらないは、てか今喋れないでしょ?だって私がそうしてるんだもの』
どうやらこの声は教室の皆に聞こえており廊下の外にいる者には聞こえていないようだ。よく外の人達を見ると微動だにせずどうやら時間がここ以外止まっているようだ。
『めんどくさいけど説明だけはしてあげるわ泣いて喜びなさい?異世界に行ったら自分のステータスが見れるはずよ。異世界人は世界を越えるときに特殊なスキルが与えられるからそれを確認しなさい。頭の中で思い浮かべるかステータスと言えば出てくるから向こうに着いたらすぐに確認する事ね』
『あとは向こうで出迎えてくれる王宮の人達にでも聞いといてねやっぱり全部説明するのはめんどくさいわ』
そんな無責任なと思いながらどんどんと話は終わり。
『じゃあ説明もしたことだし、ちゃっちゃっか送っちゃうわね?魔王倒せたらこっちの世界に戻してあげるから頑張ってね〜バイバイ〜』
あっやばい、俺魔法陣の中に入ってない、その言葉とともに気が付けば森の中に居た。
いやなんでさ!?
社のダンジョン拡大中 智太 是下 @chitazeka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。社のダンジョン拡大中の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます