第3話 そして娘達も......
こんな過敏過ぎる五感だが、先天的というよりは、後天的に現れて来たものも多い。
今のところ、娘達には、肌質と嗅覚が遺伝している。
彼女達も私と同様、年を重ねるにつれ、過敏になる感覚も増えて来るかも知れない。
不便かも知れないが、自分の体にとって、本当に良いものを嗅ぎ分けられる能力が、感覚として予め身に備わっているのだと、ポジティブに捉えてもらえたらと思う。
自分の痛みを知っているからこそ、他の人の痛みも知ってあげられる。
私もそうだったように、娘達の周りにも優しい友人達が多い。
これも、その過敏過ぎる感覚ゆえの賜物かも知れない。
厄介な『遺伝』という名の、私から娘達への贈り物だが、この先もずっと、上手く付き合ってもらえたらと願う。
【 完 】
厄介でも上手く付き合っていこうね ゆりえる @yurieru
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