第2話 肌質のみならず......

敏感なのは、触覚ばかりでなく、視覚もLEDなどは目に突き刺さるように痛く、夕~夜間は車のライトも辛くて目を開けられず、量販店などは地獄だ。


嗅覚も鋭く、小の方で、食べた物が分かるほどで、煙草の臭いもかなり離れていてもすぐ気付き、喘息持ちだから、かなり離れて歩くか、息を止めて走って追い越す事で自分を守る。風向きによっては、隣接する住宅の柔軟剤臭で吐き気を催す。娘の給食係の他の家の人工香料の染み込んだエプロンやキャップのアイロンがけも苦しくて仕方ない。


 味覚は他の人々と比べる事は難しいが、味蕾は健康だから、多分、味覚も敏感なはずで、これは、色気より食い気路線の自分の性に合っているのが嬉しい。


 何より、聴覚。

 聴こえの良さ悪さというより、苦手な音と好きな音が、かなりハッキリと境界線が有り、苦手系な音を聞くと、頭と心臓の辺りが痛くなる。騒音が苦手過ぎて、ゲームセンターに近付けない。

 そして、普段から、色んな音色の耳鳴りが賑やかに聴こえている。エネルギーの高い場所、高い物の近くでは、キラキラと煌めくような美しい音色が左耳に響き渡る。これも、自分の感覚の中では癒しに属している。


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