『よろず屋うろん堂』にまつわる短編集です。
ここには、どんなものでもおいてあります。
ここに入ったならば人生が変わることでしょう。
値段は、一度お持ち帰りになって、その人自身が決めます。
色んな人たちがうろん堂にやってきます。
小説家。
親を亡くした少女。
夫婦仲がさめた旦那。
美しくなりたい女性。
などなど。
色んなものを買っていきます。
眼鏡
交換日記ノート
藁人形
ワイングラス
素晴らしい帯
これらの何気ないアイテムが奇跡をおこします。
メッセージ性あります。
感動あります。
忘れていたことを思い出させてくれます。
大事なことを再認識させてくれますね。
素敵なお話です!
いろいろな小話が集まったお話で、それぞれが興味深く、楽しめる。
お客さんは年齢も様々で、それが幅広い物語の世界を創り出す。
ここの妖怪?は、ナゾであり、このお店の女主人もナゾである。
いや、この店自体が謎なのだ!
だから、うろん堂!
うろんな人、もとい、いろんな人が、この妖怪に誘われて、やって来る。
そして、この妖怪は、出張もする。
それは、更なるナゾを巻き起こし、ミステリーをふんだんに盛り込んで、読者をうろんな世界へと導くのだ!
このお店、もちろん、うどん堂ではない!
食べるところではなく・・・・〇〇られるところ!
ホラーなのだ。
でも、哀しくも、温かいホラーなのだ!!