第32話 自称、小説家 



中林時雄。それが俺の名だ。

俺は自称、小説家である。

きっかけは一年半くらい前の頃だった。とある大ヒット作品が完結を迎えたことから始まった。

その大ヒット作品が終わってしまうのが悲しくて、二次創作にへと逃亡した。

そして、多くの人々の作品を読んだり見たりする中で、心からそう思った。

自分も、オリジナルを含めてこの世界で生きていきたい、と。

幸いなことに、最初の作品は結構反響があり、その以後、ものすごい勢いで投稿して、気づけばかなり応援してくれる人がいる。

俺はとてもそれがうれしい。

だが、その一方で、「クソ小説かくな」だの、「あなたは全然理解していない」だの、「このタグはやめろや、クソ野郎。」などといった批判のメールやコメントが来るようにもなった。

だが、それでも私は時間を割いて小説を書き続けようと思う。

いつの日か、「自称」ではなく、本当の小説家として皆に認めてもらうために。

自分自身の作品で皆が驚いたり、喜んでくれたり、楽しみにしてくれたりすることを私は願う。

その時は、堂々と私は「自称」の名を捨て、小説家だと言えるようになりたい。

いつの日か、いつの日か、、、、



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千文字以内ショートショート(短編) Yasu\堂廻上山勝縁 @015077

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