中身おじさんによる愛すべき子供っぽさ

いつも更新お疲れ様です。
何回目かの読み返しでふと今さらながら思ったのですが、作中でも言及されているハルカの子供っぽいという評価はどこから来るんだろうと。
それを考えている内に、ちょっとうるっときちゃいまして…、気付いたら感想みたいなのを書いてました。
作中でも散々言われている甘さ(甘っちょろい)からでしょうが、いわゆる青臭い考えというのは大人になるにつれて合理的に、悪く?言えば非情になっているものですが、ハルカはその甘さを捨てずに現実世界を生きていたんですねぇ。
命が安く、大半の生物が余裕のない異世界、成人扱いがはやく、地球の文明社会とは比較にならないほどはやく甘さが抜ける異世界ではそりゃあ子供っぽく見えます。(現実世界でもそうですがw)
この甘さというのは数多の大人が持ち続けられず、むか~しに捨ててしまったものですから、大人から見るとどうも煩わしく思ってしまうものです。まぁ、また年を取ると甘さを捨てた先に何が出来上がるかを理解し、捨てた甘さが大切なものであったと身に沁みるのですが…。(この対比がちょっとあるのも泣きそうになりました。)
甘さを捨てるのは現実的ですが、夢が無いのは寂しいものです。
世界を破滅させるほどの力を持った肉体に、びっくりするくらい甘い精神性というのは最近よく見ますが、ハルカは甘さがありつつも、大人としての礼儀をしっかりと持ち合わせているので、社会人おじさんとして見ても違和感が無く、ストレス無く読めて良いですね。
この小説は、我々がどこかで置いてきてしまった優しい甘さを思い出さされ、異世界文明とそこで生きる生物たちの生活と信念に、好奇心と枯れた精神を潤いで満たす素晴らしい作品です。
そんな素晴らしい作品が毎日更新。うおおおおおおおおおおお!!!神!!!!(ほんとお体にはお気を付けてください。いつも更新ありがとうございます。あと小説2冊とも買いました。3巻以降も出たら買います!)