第7話 パーフェクトジャスティス

「んぁ!もっと!もっとください!!!!!」

メンディが淫乱な声で叫んでいる部屋にはメンディのオヤジが連れてきたおっさんが5人そのみんなで廻しているようだが、これはメンディにとってご褒美なのでは?と一瞬脳裏を過った。

そんなことより、岬がいない。卸ポン酢に協力してもらい2時間ほど探してきたがどこにもいない。やはりあの死体は岬か...

(そうだ、家に包丁を取りに来たんだった)

街にはルキア組の奴らがいる。岬を連れていたら助けるつもりだ。そのためには武器が必要なんだ。

「おい!たかし!あの死体は岬ちゃんじゃない!」

振り返ると卸ポン酢が息を切らした声で言う

どうやら走ってきたようだ。

「俺の知り合いでルキア組に詳しいやつがいる。そいつによれば岬ちゃんはあのルキア組のタワーマンション囚われているらしい。」

俺は体中の力が抜け涙が溢れた

「よかった...よかった...」

「おい!まだ安心できねぇ。今は生きてるってだけで殺されるのも時間の問題だ。そいつが所属してる反ルキア組のレジスタンスに俺たちを紹介してくれるらしい早く行くぞ!」

「あ、あぁ、わかった」

(俺は安心した場所さえわかればヒューマンテレポーターで岬を呼び戻せばいいだけだ)

俺は卸ポン酢について行きながらヒューマンテレポーターでルキア組のタワーマンションを探した。

(いた!岬だ。早くてレポートさせないと)

テレポートボタンを押した。だがテレポートされない

あれ、おかしいな。なんだよこれ。いくら押しても反応しない。次第にスマホの画面はチャット画面に切り替わった。

前逃亡のときにでてきた画面だ。

(テレポートさせてくれ頼む)

俺はこの装置を作ったであろうインセルと言う謎のチャット相手に送った

(だめだ。このシステムお前みたいなモテないゴミがリア充になるために作られたわけではない。これは世の中のモテ男や女どもを苦しめるために使うものだ。所有者に好意がある女を転移させることはできないようになっている)

(お願いだ頼む...)

(それを使ってさんざん人を傷つけてきただろ。そうするために作られているんだ。それに自分だけ幸せになれるなんて、非モテから抜け駆けなんて、そんな都合のいい話はないだろう?)

俺は絶望した。言い返す言葉もない。だが今は悲しんでいる暇はない俺は卸ポン酢の言っていたレジスタンスに合流することにした。


そのレジスンス施設は目立たない住宅街に並ぶ古い一軒家だった。

「これ...ですか?」

(もっとこう、地下につながるエレベーターや普通では見つけられない場所にあるようなところにあるものだと思っていただけに少しがっかりした。)

その家に入るとレジスタンスのメンバーであろう6人が一斉に俺たちに注目する。

その中の一番の年長であろう50代くらいの中肉中背少し頼りなさそうな男性が近づいてきた。

「ようこそ。反ルキア組レジスタンス パーフェクトジャスティスのリーダー飯島定夫だ に」

(パーフェクトジャスティス?それがこのレジスタンスの名前ということか?だが今はゆっくり話してる場合じゃない)

「友達が!大切な友達が奴らに攫われた。早く助けないとお願いします。どうにか助けてください....」

たかしは藁にもすがる思いで懇願した。

「あぁ、話は聞いてる。安心しろ。我々が必ず助け出す」

以外にもあっさりと飯島定夫は答えた。

メンバーは武器やよくわからない機材をバックに詰め一人は車を取りに行くといい家を出ていった。

準備が終わったメンバーは外に止められた黒いバンに次々に乗り込んでいった。

「俺も連れて行ってください!岬を助けたいんだ。お願いします!」

俺は飯島定夫に頼んだらあっさりと承諾してくれた。

車に乗ろうとすると卸ポン酢が後ろから俺を忘れんなよといい車に乗り込んできた。

(こいつはほんとにいいやつだな....これがイケメンか....)

車の中でメンバーのことなどこのレジスタンスの事について色々と教えてもらった。

攫われた人を救出に行くのはこれで17回目らしい。

「あの.....どうして定夫さんは僕たちみたいな人に手を貸してくれるんですか?」

「俺は昔娘を攫われたんだ」

飯島は話始めた。

「俺が38歳娘は16歳の時だ。些細な喧嘩がきっかけで娘は家出をした。俺はすぐに帰ってくるだろうと思っていたが1日経っても帰ってこなかった。俺は友達の家にでも泊まっているのだろうと楽観視していたがそうではなかった。2日が過ぎ不安になった俺は軽擦に相談したが一向に見つかる気配がない。俺は死にもの狂いで探した。そして俺は娘が魏志成で売られていることを知った。奴らは攫って女、子供を売っている。それが奴らの資金源だ。娘の姿を魏志成

の裏ネットワークで見つけた時絶望した四肢は切断されて性肉便所として働かせれていた。今も娘は生きているかもしれない。奴らは年を食った女はほとんどは殺し一部を熟女愛好家専用肉便器として働かせている。俺はまだ娘に会うこと諦めていない。捕まったばかりの女、子供は数日間ルキア組のタワーマンションの一回にある檻に囚われている。だが肉便器にされてしまったら見つけるのが非常に難しくなるんだ。俺は君の気持ちがわかる。だから助けるんだよ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

負け組フリーター マッチングアプリの拘束転移アイテムで逆襲する。 @keroido21

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る