応援コメント

4・6⑤ ピンチヒッター」への応援コメント


  • 編集済

    初めまして、工藤行人と申します。
    こういった形では初めての「お目文字」となりますけれど、twitterの方では折々にいいねやリツイートなど有り難うございます。

    最新話のみ残してここまで読み進めて参りました。私の中では今以て明朗に記憶されていて還ろうと思えば還ることの未だ叶うように思えていた「あの日々」が、実は進み続ける現在と時々刻々隔たり続けている、大切なものが漸う眼路の後景に退いていくような感覚を禁じ得ない、もしかしたら私も夏や早人や勇人たちにフォーカスされたその画面の奥にエキストラとしてちらと映り込んでいたかも知れない、そういった私個人の感傷と否応なく結びつけてしまうことが避けられないために客観的な読みが中々難しい、私にとってはそのように思える素敵な御作です。

    そして、男女の美妙なる三角関係が織り成す王道的な物語であり乍ら、私の妄想かも知れませんが矢張り、恐らく綺瀬さん御自身が過ごされた大切な「時間」、否、同年代の人々に概ね等しく共有され得るという意味で「時代」と名指して善いのでしょう、その「時代」の文物を懐古して書き残しておこうという強い企望を感じずにはいられず、時には大笑いし、或いは涙腺を弛め、或いは手に汗握り乍ら、大変好もしく拝読しております。

    何時の世にも青春は、「青春である」という只それだけの、唯一絶対の理由で、人生に訪れる最良の季節の一つであるに違いないのでしょうけれど、その季節を、バブル崩壊後とはいえ未だ未だその残り香を薫らする平成時代前・中期の豊かな文化的土壌の上に過ごせたということが、登場人物や綺瀬さんよりも定めし少しだけ年嵩の私にとってもまた、感謝すべき善き思い出になっているのです。

    個人の思い出を語ることお聴し戴きたいのですが、私は高3の文化祭で生徒会長から総合司会として請われており乍ら、受験勉強を理由にそれを断りました。また夏といえば高校生クイズです(当時は3人一組でした)。これにも誘われましたが、矢張り同じ理由で断りました。大学には合格しましたけれども、高3の私の「物語」は始まらなかったのです。今にして思えば、実に詰まらないことです。取り返しの付かないことです。そのことに思い致し乍ら、眩いくらいに燦めく御作の「物語」と私とを較べて些かの胸の痛みを催さずにはいられないのです。

    とまれ、続話を愉しみにお俟ちしつつ、今後のご健筆も心よりお祈り申し上げる次第です。

    追伸:
    私の青春の歌はMr. ChildrenのYouthful daysであったような気がしております。

    作者からの返信

    工藤行人様

    30万字を超える長編にもかかわらずここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

    まさか拙作にこれほど素敵なお言葉をいただける日が来るとは…喜びと驚きで手が震えるほどです。

    私自身、「あの頃」の時間に還りたいと思う瞬間があり、今には存在しない輝かしい景色をもう一度見たいという欲がありました。
    ですが平成が昭和時代に戻ることがなかったように、令和も平成に戻ることはないと悟り、せめて自分が記憶している限りを尽くしてあの懐かしい時間を描けないかと模索した結果、このような作品になりました。

    「青春」というのは不思議な魅力があると思います。
    大人になってしまったら味わえない切なさがあるからなのか、若さゆえの無謀な行動がどこか羨ましいからなのか、純粋な心に溢れていた瞬間だったからなのかは分かりませんが、とうしようもなく眩しく見える時間のように思っています。

    私自身、平凡で面白味のない学生時代を送っていましたので、ある意味こちらの作品で、自分が憧れた青春時代を綴っているのかもしれません。学校と家を往復するだけの日々で、異性とは授業以外ではほとんど話しませんでした。もう少し同級生たちと交流すればよかったと後悔しています…。 (当然、恋に胸を高鳴らせることも、熱い友情の思い出を持つことも、盗んだバイクで走り出すこともありませんでした笑)

    ですが本作はあくまでも物語です。フィクションだからこその輝きなのだと思います。理想通りの青春を送った人はきっと一握りでしょう…。

    コメントをくださり本当にありがとうございます。
    完結まで更新し続けますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。

    私の青春の歌は、Def TechのMy Wayでした。両親が運転する車の中、後部座席で聞いていたのを覚えています。

    編集済
  • 羞恥心、懐かしいですね!当時すごい人気でしたから、間違いなく盛り上がったでしょうね。木田が勇人とどんな約束をしたのか気になりましたが、何となく想像はつきます(笑)。
    でも、対抗馬がなかなか強力なんで、まだ安心はできないですね。まさかの「悲壮感」が登場とは。

    作者からの返信

    Youlife様

    コメントありがとうございます!羞恥心の人気ぶり凄かったですよね。サビだけなら絶対みんな歌えるだろうと思えるくらいキャッチーでしたし。

    悲壮感分かっていただけてよかったです笑
    悲壮感の独特な配色がまたいいんですよね。