彼女を愛する私と特別に思ってくれたあなた

づーづ

第1話

第一章

〜彼女との出会いから〜


【 人物紹介 】


ーーいつからだろう…彼女を1番に考えるようになったのは…

小学校から幼なじみの楓。同じクラスになったところで、別に話すわけでもない。


でも、いつも見かけるな…生徒会書記をやっている楓は、人前でもハキハキ話すことが出来て、明るい性格からか、周りにはいつも友達がたくさんいた。

「皆さんこんにちは!生徒会書記の楓です。今日は救命講師の〜さんにお越しいただいています〜」


どっちかというと私(みや)は、特定の人とだけ仲良くし、男の子っぽい性格から、よくヤンチャなことばかりしていた。隣の男の子と給食時間になるたび、お互い見ていない間に、スープの中に切り干し大根を入れたり、フルーツポンチに牛乳を垂らしたりするような子で…

私「ポチャあっ!!また入れたな!ふざけんなよ…笑」

男の子「見てなかったお前が悪いな!!」



【 転機 】


小学3年の時の担任が、やたら熱血教師で、みんなに無限の可能性があるとか、自分が頑張って成長した事をノートに書いて提出させたり…


最初はめんどくさいなと思っていた私だが、だんだん頑張って褒められるのが嬉しくなり、色んなことを頑張るように。


その担任は、人間関係の築き方も教えてくた。「自分がしてほしいことは自分からしないと!」、「誰かがやってくれるのを待っていないで、自分で動かないと」、「成功させるために明確に計画を立てて、いつまでにどのくらいできるようになっているとか」


私はこの担任のおかげで少し変わろうと初めて思えた。

だが、変わるのはそんな簡単じゃなくて…

自分を見直して、不甲斐なさに落ち込んでる時に声をかけてくれたのは意外にも楓だった。

その頃、あまり話したことがなかった彼女に話しかけられるのは、想定していなかったので、結構驚いたのを覚えている。


楓は、「みや変わったね…?」

私「えっ?いい方…悪い方…どっちに……?」


私はこの時、怖かった…… 頑張っていたけど上手くいかず、それを言われるのではないかと…


だが、楓はそうではなく、ちゃんと頑張っている私を見ていてくれた。 自分ですらも、褒めてあげられなかった自分に楓は、


私「えっ?いい方…悪い方…どっちに……?」

楓「いい方だよ!笑 前よりずっといい!」

私「あっ……ありがと…//// 笑」


この時からなのかもしれない…

他人にとっては分からない変化、頑張っていることに気づくことなんてないと思っていた…


楓は私の知らぬ間に心の中で少し意識する存在になっていたのかもしれない。

それは、安心感というのか…信頼感なのか…




ーー小学6年生、私は代表委員の委員長になった


ある日、委員会で企画の意見を出し合う時間があり、進行していた私はみんなに、


「何か企画を思いついた人はいますか?難しく考えなくても大丈夫です!こんなのが出来たらいいなーなどでもいいですよ!」


と慣れない私も進行しつつ、企画を必死に考えていた。

幾つか、案は出たが、これといったものがなく、上手く指示出来なかった私も悪いな…と自分を責めていた。

私が出した案に対して、副委員長や書記の子に


「もっと〜したら?」、「それは無理だろ」


と言われ、その時の私には少しキツイ言い方に聞こえた…

委員会が終わり私は涙を堪えながら、トイレに俯きながら向かっていると、たまたま目の前に生徒会終わりの楓に会い、目が会った瞬間何故か、堪えていたはずの涙が溢れてきた…


目が合う…

私「ヒック…ヒック、ハァッ、」

楓「えっ、えっ!? どしたの!?(そっと頭を撫でてくれた)」

私「ヒック…ヒック…委員会で上手く進められなくて……」

楓「そうだったんだ…みやのせいじゃないよ??

委員会はみんなで進めなきゃ、委員長が困ってい

たら、副委員長や書記が助けなきゃ」

あとになり、私は本当に辛い時、楓に助けられていた事を知った。



ーー小学6年生、最後の学習発表。

私達は学年で劇をやることになった。楓とはクラスが違うため、当然気にも止めていない私は素直にやりたい役に立候補した。


その劇は長いため、一役を3人で交代しながら演じる。

私は主人公(魔女の見習い)のばぁあや役?(ほぼ主人公と一緒にいる役)をすることになった。


そして、全員役が決まり、学年で顔合わせをすることに…


関係性が強い役ごとに集まることになり…、主人公(魔女の見習い)3人とばぁあや役3人、魔法使いのボス3人で顔合わせをした。

各役1人ずつ、3人で組むことになった。


そこで一緒になったのが、楓だった。


主人公役→楓

ばぁあや役→私

魔法使いなボス→隣の席の男の子(給食時間にふざけ合う奴)


という感じになり、そこから毎日練習が始まった。



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彼女を愛する私と特別に思ってくれたあなた づーづ @miduki0428

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