涙の申し子

愛情に呼ばれる涙 

噛み締めてみたい私だろう

浄化してほしい私だろう

永遠にさよならなのさ 胸騒ぎ日和 


涙の申し子なのかな  

うわ言のように呟く 

そろそろ着く頃なんだな 

君の街までさあ 


ほどなく境がにじむ奇跡に 永遠とわに君に捧げたくってさ 

解き放って頂戴な 忘れさせて下さいな 

自分を見失いたいこの私だから

そっと 君と 雨がまどう音に 綿菓子雲に忍び

無我夢中に まばゆい涙に溺れた 


感動に呼ばれる涙

抱き締めてみたい私だろう  

補給してほしい私だろう

不意に巡礼してさ 水溜り日和


涙の申し子らしいな 

ササクレのようにズキドキ

いよいよ泣く時なのだな   

君の胸へとさあ


わけなく余白が増えるおぼろに 不意に愛に愛したくってさ

誘拐して頂戴な 自由にして下さいな

私を嘲笑あざわらいたいヤな双子からだ

ふっと 君と 霧にかすむ路地に 誰時たれどきに潜み

異空間に はかない視界にふけった


こんな欲しがりな私だけど

真っ直ぐに産声に羽ばたこう 


ほどなくふたりを結ぶ糖度に 永遠とわに切に捧げたくってさ

解きほぐして頂戴な すくい取って下さいな

自分を分かち合いたいこの私だから

そっと 君と 愛がそよぐ部屋に つたう目尻にキスし

目の水面みなもに つたない雫に呑まれた 

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涙の申し子 1さ @kaihou-yuu

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