なんと、カラチャの方が先に死んでしまうとは。
やはり、イナルチュクにメッてするまでは終わりませんね。
あと途中で「ぎょろりと睨みつられた」という表記がありました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
ここら辺は史実通りです。ここでは、カラチャは殺されましたが、臣従を願い出て許される場合もあります。先のダーニシュマンドマンドの話にて、テルケンに離間の策を仕掛けたりと、モンゴルも武力一辺倒ではないのですし。ここでは、結果が伴いませんでしたが、カラチャが間違ってたとも言い切れないでしょうね。指揮官としては難しいところです。
誤字の指摘、ありがとうございます。修正しておきます。
さすがと言おうか、厳しい措置ですね。
イナルチュク側がもてなすつもりだったのに対して、カラチャは軍装、という互いの認識の齟齬が辛いな、と感じました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
2人の相違に着目していただいて嬉しいです。この状況への対応の差というのは、史実に基づくものです。一方はカンクリ勢として、他方はマムルークとしてではあるも、ともに配下の命がかかった選択となります。想いを馳せれば、困難な選択であると想います。
カンクリ勢というのは、日本でいえば、古くは源氏や平氏、戦国でいえば織田や武田の軍勢を思い浮かべていただければ、分かりやすいかなと想います。血縁に基づく軍勢です。
ちょっと分かりにくいのは、マムルークの方でして――これには奴隷の語が当てられますが、そうなると、どうしても欧米における奴隷を連想してしまうのですが――これはそうしたものとはまったく異なり、君主に対して忠義を誓う者たちです。セルジューク朝の君主は血縁に基づく自勢力より、マムルークを重んじたことが知られています。
ここら辺が作中でうまく表現できているかは正直、不安ではありますが。お楽しみいただけているのであれば、幸いです。