応援コメント

第54話 オトラル戦20:2人の指揮官2」への応援コメント

  • さすがと言おうか、厳しい措置ですね。
    イナルチュク側がもてなすつもりだったのに対して、カラチャは軍装、という互いの認識の齟齬が辛いな、と感じました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     2人の相違に着目していただいて嬉しいです。この状況への対応の差というのは、史実に基づくものです。一方はカンクリ勢として、他方はマムルークとしてではあるも、ともに配下の命がかかった選択となります。想いを馳せれば、困難な選択であると想います。

     カンクリ勢というのは、日本でいえば、古くは源氏や平氏、戦国でいえば織田や武田の軍勢を思い浮かべていただければ、分かりやすいかなと想います。血縁に基づく軍勢です。

     ちょっと分かりにくいのは、マムルークの方でして――これには奴隷の語が当てられますが、そうなると、どうしても欧米における奴隷を連想してしまうのですが――これはそうしたものとはまったく異なり、君主に対して忠義を誓う者たちです。セルジューク朝の君主は血縁に基づく自勢力より、マムルークを重んじたことが知られています。

     ここら辺が作中でうまく表現できているかは正直、不安ではありますが。お楽しみいただけているのであれば、幸いです。

    編集済
  • 拝読致しました。
    二人の指揮官、仲が険悪になると思いきや、己の信じるところに従い各々で行動したのですね。
    結果、将は死に、兵は生きた。
    自分の判断が生死に直結する将という仕事は本当に難しい。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    そうですね。精神的にしんどい仕事ですね。特に死なれてしまってはね。

  • なんと、カラチャの方が先に死んでしまうとは。
    やはり、イナルチュクにメッてするまでは終わりませんね。
    あと途中で「ぎょろりと睨みつられた」という表記がありました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

     ここら辺は史実通りです。ここでは、カラチャは殺されましたが、臣従を願い出て許される場合もあります。先のダーニシュマンドマンドの話にて、テルケンに離間の策を仕掛けたりと、モンゴルも武力一辺倒ではないのですし。ここでは、結果が伴いませんでしたが、カラチャが間違ってたとも言い切れないでしょうね。指揮官としては難しいところです。

     誤字の指摘、ありがとうございます。修正しておきます。