拝読致しました。
すみません、行軍と枯れ草の関連性というのは、どのような?
馬や行軍に使役される草食動物達の食料は枯れ草に頼るのが通例、と言うことでしょうか?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
もっぱら、枯れ草頼りとなります。冬は、水は雪から、エサは枯れ草からとなります。ただ、冬の間は栄養が足りず、やせて行くので、秋までに十分に太らせる必要があります。
雪というのは、乾燥地では、手軽に水を得る手段なのです。雨はすぐに地面に吸収されますが、雪は一度降ると、寒冷な地では、溶けずにそのまま残っていますので。冬の時期にはこの雪を頼りに、(夏に行けないところまで)遊牧の範囲を広げることもあります。
反面、大寒波が来て、豪雪となったり、雪が凍り付いたりすると、雪の下の枯れ草が食べられなくなり、家畜が大量死してしまいます。
ソグディアナとマーワラー・アンナフルの知名度合戦(知られなさ合戦?)は究極の選択って感があります(笑
個人的にはティムールや、グレートゲーム関係でマーワラー・アンナフルの方が知られていそうなイメージがあったのですが、中国史にくっついた西域運営などの頃はソグディアナですから、トータル的には後者になるのでしょうかね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
玄奘さんがインドに行ったときは、途中のサマルカンドでソグドの王に会ったりしています。このときは、突厥・ソグド連合という感じですね。なので、ソグディアナです。
後に、イスラーム(アラブ)勢力が拡大して、まさに、アム河をはさんで、ソグド勢と対峙しました。そのソグド勢の地を、マーワラー・アンナフル(河向こうの地)と呼んだのですね。
最終的に、突厥・ソグド連合(のちには唐・突厥・ソグド連合)は敗れ、この地はイスラーム化されました。これ以降、ティムール朝も含めた人々はムスリムとなりますから、彼らは多くマーワラー・アンナフルの語を使いますね。
どちらで呼んでも良いのでしょうが。日本から見ると逆向きですし、マーワラー・アンナフルが『河向こうの地』を意味することを知っている人は1万人に1人くらいじゃないかという気がします(笑)。