1 あなたはだれ #8

 二人が黙り込んでから、どれぐらい時間がたったのでしょうか。太陽が南中しています。

ぐるぐるるるー、キュルキュルキュル〜。二人はお腹を押さえました。そして顔を見合わせて

「そういえば...、朝からなにも食べてなかった」

「俺も腹へった。町まで行ってなにか食べようないか、桜。連れて行ってやるからさ」

「町!行きたい!連れて行ってくれるの?ありがとうタクヤ。でも、そこってここから遠そうだけど、どうやって行くの?大丈夫?」

「遠いけどすぐ着くから、心配すんな」

「遠いけどすぐ着く??意味わかんないよ」

二人は、さっきまでの空気が嘘のようにテンポよく話していきます。

「まあ黙って見てろって」

タクヤはポケットから小さな布を取り出しました。タクヤがポケットから出したものを見た桜は、頭に?浮かべている。

「じゅうたんになれ」

タクヤがそういうと...。

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これは君の知らない物語 本の花 @honnohana

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