「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」は実写化目指して書いた話

 ハロー! 虎山八狐です。

 映画「孤狼の血」シリーズが続いていることによって、今日も明日も生きていける人間です。


 宣伝の時間です!

 現在「カクヨムコン7」に2作応募しております。

 ①キャラクター文芸部門「新日常プロローグ」

 裏社会の青年達が馬鹿騒ぎしているコメディです。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700427992225688

 ②ホラー部門「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」

 ヤンデレヒロインに愛されて囚われている村のサスペンスホラーです。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927859815025119

 是非読んでみて下さい。


 さて、「カクヨムコン7」は「映画・映像化賞」が新設されましたね。

 それを目指して書いた小説が「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」(https://kakuyomu.jp/works/16816927859815025119)でございます。

「こんな映画が見たいんだあ!」という思いと「角川さん、こういう実写作品撮ってみたいんとちゃいますか?」という勘繰りで書きました。

 キャッチコピーにも「実写化希望」と入れております。


 以下からは角川様へのプレゼンという名のラブレターであり、私の実写化への思いです。

 角川様ではない貴方は「こんな考えで書いたのか」という視点で「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」を読んでみて下さると幸いです。その後、「映画・映像化賞」の結果が出た時に分析していただき、貴方様の今後の糧にして下さいませ。多分反省会は致しません。


 では、箇条書きでいきます。


★作者が実写化してほしい作品を実写化するのが一番!

 辞退を表明する方法が提示されていて、やっている方もいらっしゃいますね。それをやっていないからと言って、実写化(特に実写映画化)大歓迎なのでしょうか。大半の人間は「本音を言えばあまり」だと思います。

 カクヨムコンに応募するということは、参加者には書籍化が頭にある筈です。書籍になったら当然のことながら表紙がつきます。表紙にはキャラクターが描かれることを想定しているでしょう。そんな妄想を打ち破るように現実の人間の役者を発表したら、「なんかちゃうねん」となることは必須! 可哀想! 誰も幸福になれません!

 しかーし、「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」はもう実写映画化される気満々ですから、どんな役者を提示されても受け入れる覚悟はできています。

 そして、実写映像化の難しい点がもう一つありますね。「約90分になるように、そして映像映えするように原作を料理する」。

 これも良い感情を抱かない人間はいるでしょう。実際、商業作家さんが映画化に納得してなかったという話もちょいちょい聞きます。

 私はむしろ「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」をどんどん料理して実写化してほしいのです。

「来る」を見た後に「ぼぎわんが、来る」を見て驚きました。此処まで原作と違う展開なのか、と。しかも、「来る」は映画として、「ぼぎわんが、来る」は小説としてそれぞれ面白い。それに、「来る」を見るきっかけになった口コミの内容が映画独自の部分を褒めるものだった。

 この経験から、私は強く思っております。小説は小説、映像には映像、それぞれの見せ方がある、と。

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」は実写化を狙いつつも極端に心理を濃く描く一人称小説という小説ならではの形をとりました。実写映像化の際、どのように挑まれてどうなるのかを楽しみにしております。


★人間皆一番怖いのは人間!

「来る」「ドクター・デスの遺産」等を見て私は確信いたしました。人間一番怖いのは人間ではないのか、と。人間の醜悪や狂気を上手く表現された時、私達は心の底から震えあがることができるのではないか、と。

 ですから、「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」はホラーでありながら、心霊現象を一切出しておりません。

 人間関係や狂人やバイオレンスやエロで怖さを表現致しました。

 脚本や演出、役者の演技等でそれらが抜群に表現された時、上質な作品ができあがると信じております。


★映像化で残しておきたいものを盛り込みました!

 映像化するということは、音や視覚情報を残すということになります。

 私が特に残しておきたいのは方言です。

 今やテレビ等の技術のお蔭で何処にいても標準語が身近な世の中になりました。きっといつか方言話者が更に少なくなっていくことになるでしょう。

 関西の芸人がテレビで使う関西弁、ヤクザの表現として使われがちな広島弁等その地方以外で何らかの意味を持たされた方言はまだ根強い存在感を示すでしょう。しかし、それ以外の方言は影が薄くなっていくでしょう。

 だから、舞台を奈良にして、奈良の方言を出しました。

 といっても、私は奈良の人間では無い関西弁話者です。方言の部分は幼少期を奈良で過ごした友達に監修してもらいました。

 そして、もう一つ残しておきたいものがあります。自然です。日本の四季です。

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」であまり具体的に書きませんでしたが、日本の村の風景を映像に残してもらいたい。

 映画のスクリーンで見たいという欲望もあります。「もみの家」や「怒り」や「凪待ち」でその地方ならではの風景を映画館で見た時、美しさに感動しました。


★現代ならではの問題を提起してほしい!

 先程は長期的な話をしてしまいましたが、その時代に公開される作品はその時代に考えておきたい問題を孕んでいてほしいものです。

「ドクター・デスの遺産」は安楽死について考えさせられる事件がまだ風化してないなか、公開されて良かったと思っています。お蔭で映画見る前に考える機会を得られました。

「教誨師」という大杉漣の最後の主演作品も、未だになかなかすっきりとはいかない死刑制度について考えさせてくれるものであり、死刑について見方が変わりました。

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」もそういう作品になってほしいと願ってつくりました。

 今考えておくべきこととして、「ジェンダー」「親子関係」「少年犯罪」を盛り込みました。

 LGBTだの夫婦別姓だのフェミニズムだの、毒親だの親ガチャだのが日々騒がれる今の世の中、過去少年犯罪を犯した者の行動が世を騒がしたことがまだ人々の記憶から消えていない今、「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」を実写映像化して視聴者に考える機会を与えてほしいです。


★角川様が撮りたい実写映像

 カクヨムからのお知らせ(https://kakuyomu.jp/info/entry/webcon7_interview_vol1)やカクヨムコン特設サイトのに書かれている「映画・映像化賞」の「映画・映像化賞に期待するテーマ(参考)」にある「ホラー×◯◯」(ホラー)※友人と観に行きたくなるような作品をイメージしてください。」から考えて、「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」を書きました。

 特に、41話と最終話は映画のスクリーンで見たら絶対美しいと思って書きました。

 全体通してある柊の音が陰口になる表現は映画館で聞きたいと思って書きました。

「友人と見に行きたくなるような作品」とありますが、私が最近友人と見て盛り上がった映画が「ヤクザと家族」でした。あと、「孤狼の血 LEVEL2」がムビチケ特典も来場者特典もトレーディング(ポスト)カードだったので、友人と見に行って「きゃー私のこれと貴方のこれ交換しようよー」って盛り上がると踏んでいるのかなと思いました。実際、その後、続編決まる程のうまみはあったんでしょうし。

 ということで、ホラー×ヤクザにしました。

 あと、友人と楽しく騒いでいる時って、物真似しませんか? 英語の先生とか。物真似しやすい癖の強いキャラクターを並べました。

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」が実写映像化したら、私は友人と一緒に見に行き、物真似しようと思います。槌男の物真似を。

 何なら家族とも一緒に見に行って物真似しようと思います。槌男の物真似を。

 私の「何かムカつくタイプ」が槌男だからです。他にも何か腹立つキャラクターを出しました。是非友人と見て「○○ってさー槌男みたいでむかつくよねえー『お前が大人の男になれ!』」と盛り上がってもらいたいです。

 あと、角川様が映画化するには、主人公の鹿村大和役にはそれなりに売りたい俳優を起用するのではないかと思われます。

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」は一人称小説ですので、映画化の際にはかなり主演俳優の演技が光ると思われます。「原作読んでみたけど、台詞にないあの心理描写を表現しててすごい」って評判になる筈です。

 あと薬師神子在役の俳優も替役と一人二役な上に女装することになると思うので、株があがりますね。


 以上のことから、「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」を実写映像化するのが良いとお分かりいただけましたよね。


 さあ、さあ、角川様! 「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」を実写映像化して下さいませ!


 そして、此処まで読んだそこの貴方!

「ふーん、虎山、そんな考えでこれ書いたんだー」ってノリで読んでみてください!

「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」(https://kakuyomu.jp/my/works/16816927859815025119)を!

 そして、映画館で観たい場面があったら教えてくれると幸いです!


 私は! 暁に染まる空の下、コバルトブルーのビキニ着たIカップの方言お姉さんが海でバタフライするのが! 見たいです!

 あと! 中性的な! 役者を! どんどん発掘してほしい! です!


「鬼子母神の息子は山羊の白雪姫を食らう」(https://kakuyomu.jp/my/works/16816927859815025119)をよろしくお願いいたします!!!!!

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