総評


 今回初めて全感想というものをさせていただきました。

 偉そうに言いやがって! と思った方もいるかもしれません。

 根の部分に触れてしまった作品もありましたので、きっとその作品の作者さんは何とも言えない気持ちになったでしょう。


 この感想を作っている最中、「感想って怖いな……」とずっと思っていました。

 私は商業作家ですので、酷評を受ける経験もそこそこしています。

 見てしまった時、やはりモチベーションは下がるのですよね。

 それでも私の場合はやはり仕事の一環でありますので、どうあっても形を作る必要があるので筆は折れません。

 しかしこれが自由な立ち位置にいる作家ならどうだろう? デビュー前の私が言われたとして、耐えられるのだろうか。

 なんてことを思いながら書きました。


 ただ手放しで褒めるのは責任回避でしかないし、おそらく最終的に誰も得をしない。なので今回のように言及するところは言及しました。私自身、こうして言葉にまとめることによりレベルアップできます。

 言われたい言葉だけが飛び交うコミュニティもまぁ悪くはないのですが、そもそも小説を書くという普通の人にはできない苦行を進んでしているような人たちですから、これくらいの批評はきっと糧にできるのではないかなと。


 私が書いた構造などの指摘については、ほぼ全てのプロが最低限考えるであろう部分だと思います。

 作品を書く前に考えていることの多さ、がおそらくプロとアマチュアの境目を作っているのです。文章のレベルだけで言えば、私より上手な方も普通に混じっていますからね、書き出し祭り。しかもきっとプロじゃない人で。

 

 評価をフィードバックしていくと作品の質は高まっていきますし、プロを目指していきたい方は、この手の指摘は編集さん校正さんなどから絶対来ますので慣れておいてもいいかもしれません。世に出ている作品は全てその過程を踏んでいます。


 ちなみに、今回私が提出した作品については自分で酷評しています。

 どうしても時間が取れず締め切り日ギリギリに作ってしまったこともあり、お世辞にもいい出来とは言えませんでした……。

 構造といい何から何まで微妙なんですよね。尖りもないので本当に数合わせみたいなレベルになってしまいました。

 

 私の感想から色々思うところもあると思いますが、たとえ評価が悪くてもぜひぜひ次回以降も参加していただきたく思います。

 私だっていつも好きなものを書いて出しているだけで、あまり評判良くないですしね。笑

 ジャンルの段階ですでに票が見込めないという自爆スタイルです。


 最後に、いつも運営をしてくださっている肥前先生たちに感謝を。

 今回は多少でも盛り上がりに協力できればと思い、私も感想で筆を執らせていただきました。

 次回以降どうなるのかはその時のリソース次第なのでなんともですが、ぜひまた参加して全感想したく思います。

 ちなみに、今回のこの感想、総評まで合わせると24000文字あります。そこそこ多くて笑ってしまう。


 長くなりましたが、参加者の方々もお疲れさまでした!

 

 追伸:自作である「エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム」がブックウォーカー様のランキングで1位と2位をいただきました!

 年末年始の競合が多い中でしたので嬉しいです。感想にもちょっとだけ説得力が増すかも? 

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第十四回書き出し祭り 感想 火野あかり @hinoakari999

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