第10話
「楓花ちゃんなの?」
「やっぱり歌織ちゃんだった。よかった。いきなり連絡できなくなってごめんね携帯電話を水に落としちゃってデータ全部消えちゃって携帯電話新しいのを買ったんだけど・・・歌織ちゃんのメールアドレスも覚えてなかったから連絡が出来なくて。本当にごめんね。心配かけたよね?」
「そうだったんだ・・・理由がわかって安心した。それに今日ここで会えたしすごく嬉しい」
「ねぇ歌織ちゃん今幸せ?」
「うん幸せすぎるくらい幸せ。頼りになる旦那さんがいて、娘がいて・・・。あの時自殺しなくて本当によかったと心から言える。それと・・・私を助けてくれてありがとう。ずっと楓花ちゃんにありがとうと伝えたかった」
「よかった。あの時思いとどまってくれて・・・私こそ生きていてくれてありがとう歌織ちゃん」
「ママのおともだち?」
「うんそうよ。お名前はなんて言うの?」
「私のぞみ3歳~」
「のぞみちゃんって言うの?可愛い♪3歳なら、まりえと同じ歳ね。のぞみちゃん、まりえと仲良くしてくれる?」
「うん、のぞみ まりえちゃんのことだいすきだよ♪」
「ふふっありがとう、のぞみちゃん」
「歌織ちゃん、のぞみちゃんの字ってどう書くの?」
「希望と書いてのぞみよ」
「素敵な名前をつけてもらってよかったね希望ちゃん」
「うん♪」
「私ね最近東京に戻ってきたのよ。3丁目に住むことになって」
「私の家も3丁目・・・ってことは、これからも末永くよろしくね楓花ちゃん」
「こちらこそ歌織ちゃん末永くよろしくね」
[完]
ありがとうを伝えたくて・・・。 桜川椿 @SAKURAGAWA_TSUBAKI
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます