シュチパリア王国の諸民族について

 続きを書くにあたって、シュチパリアが多民族国家であることは繰り返し触れていたものの、それぞれの民族について全く説明していなかった事に思い至ったので今さらですが諸民族の紹介をば。


 シュチパリアはシュチパリア人が国民の過半数を占めますが、南部にエルダ系、北部や東部にダルマチア系の住人も多く、更に北東部にはチュルカと呼ばれる遊牧民が数氏族暮らしています。

 なお、民族によらずシュチパリアには「カノン」と呼ばれる部族法があり、国の法律よりも部族法カノンを優先する氏族も少なくないため、様々な事件が起きたりもします。



・シュチパリア人

 明るくフレンドリーでスキンシップも多い反面、自分の領域に踏み込まれるのを嫌う性質があります。その分、他人の事情にもむやみに踏み込まないので居心地の良い関係を維持できるかも。

 言われた事はストレートに受け止めるので、婉曲な表現や皮肉は通じにくいです。当然直球ど真ん中の発言が多く、言葉に裏がない事が多いです。

 信念が強く情熱的な反面、大らかで細かい事は気にしない側面も。


 様々なものを分かち合う習慣があり、共用の机の上に置いたままになっているものはたとえ記名がしてあっても「みんなが自由に使えるみんなのもの」という認識。シュチパリアで個人の所有物として人に触れてほしくないものは、身につけておくかきちんとしまっておかなければなりません。

 外見的にはやや小柄で筋肉質。

 髪は茶系が多く、少数ですが赤毛の人も。瞳の色は様々ですがぱっちりとした大きな目の人が多く、肌は象牙色で肌理細やか。

 他の民族に比べてお肌が綺麗で可愛い系の人が多い印象です。


・ダルマチア系

 長身ですらっとした体形(平均身長183くらい)

すっきりしたクールな顔立ちの美男美女が多いです。

この周辺国の中では色素が薄く、肌は際立って白くて金髪やアッシュブロンド、銀髪が多め。瞳も青や緑が多いです。

 性格的には生真面目で忍耐強く一途な人が多く、やや好戦的な傾向も。細々とした決まりごとにこだわる人も多いですが、お人好しで面倒見の良い側面もあります。

 率直な物言いを好み、婉曲な表現は通じますが毛嫌いしています。


・エルダ系

 ダルマチア系ほど長身でもなければシュチパリア系ほど小柄でもありません。(平均175くらい)

 彫が深く目鼻立ちがはっきりした美男美女が多く、肌色は褐色まではいかないもののこの周辺の国の中ではやや濃い目のオリーブがかった色です。髪や瞳は黒や濃い褐色がほとんどですが、混血が進んでいるので青や緑、オレンジも珍しくありません。

 大らかで争いを好まず、頼まれたらいやと言えないお人好しな反面、すさまじく面倒くさがり屋の側面も。

 ややメンタルが打たれ弱くてすぐ落ち込む代わりにすぐ立ち直る人が多いです。ストレートな物言いを嫌い、言葉遊びを好みます。特にネガティブな事は直接的な表現はせず、遠回しな譬えを使いたがります。


チュルカ系の住民はまだ出てきていないので今回は省きます。


主要キャラクターの民族は以下の通り


・ヴォーレ

 南西部出身のシュチパリア系。お肌が綺麗で小柄で可愛らしく、隠れ筋肉質な容姿や大らかで人懐っこいけれども他者と一線を引く性格が典型的。

実は頑固な側面もあります。


・コニー

 北東部出身のダルマチア系。長身でクール系な外見、生真面目で一途、実はお人好しな性格が典型的。

 実は売られた喧嘩は言い値で買う側面も。


・アミィ

 ダルマチア系というよりはダルマチア王家の性質が外見にも内面にも反映されています。

 特に色白で銀髪紫瞳のクールな美形なのはダルマチア王家の遺伝。

 真面目で忍耐強いところが典型的。シュチパリア系の寛容さも持ち合わせていますが、外見がそうは見えないせいで損をしています(笑)


・クセルクセス殿下

 シュチパリア系+ダルマチア系

 王国北西部にある王都で生まれ育っている。色々とコンプレックスの塊なので、性格的にはどちらの美点もあまり出ていません。

 外見的には両方の良いとこどりなんですが、性格的には頑固な上に喧嘩っ早いといった両方の欠点が前面に出てしまいました。


・アッファーリ

 南東部出身のエルダ系。人との衝突を嫌い、面倒見がよく親切なところや楽天的なところが典型的。その分流されやすく面倒くさがり屋という悪いところまで出てしまいましたが(汗)


・ピオーネ

 南部出身。面倒見がよくお人好しで流されやすいという典型的なエルダ系。

深く物事を考察するのが好きなくせに楽天的で、落ち込みやすいかわりに立ち直りが早いところも典型的です(笑)


 ジェーンについてはネタバレになるので内緒。出身は北東部です。

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