第一部あとがき

 この度は最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 ヴィゴーレ君の最初の物語はこれにて完結になります。


 この見た目だけ綺麗な虹色根性悪女神イシュチェルと物理的に腐っているが善良な月蝕女神イシュタムのしろしめす世界の物語はまだまだ続く予定です。


 アルファポリス様では既に長編として下の三編が公開されています。


・「ピンク頭の転生お花畑ヒドインはただいま壮絶ざまぁをされているようです」

 こちらも「かく語りき」の改稿前のものと同時に書き始めたもので、だいぶ粗い上に途中で更新が止まっていて申し訳ありません。

 「かく語りき」から五十年前、大陸西方にある「カロリング王国」で起きた事件と、そこから始まった戦乱の世の物語です。

 こちらの作中でも何度か出てきましたが、この事件をきっかけに大陸西部全体の政情が不安定になりました。シュチパリアが現在かろうじて独立国でいられるのも、この動乱のどさくさ紛れに宗主国となっていたオスロエネ王国の支配から逃れたおかげです。

 こちらの作中でもヴィゴーレが軽く説明しているように、この頃から人類が安易に魔法を行使しすぎた弊害として瘴気災害が頻発ひんぱつするようになりました。

 こちら、私が初めて書いてみた「小説」の一つなので、あまりに粗削りで転載する前に大幅な改稿が必要となります。こちらでのお披露目はだいぶ先になってしまいます。申し訳ありません。


・「 お飾りの私を愛することのなかった貴方と、不器用な貴方を見ることのなかった私」

 こちらは同じくシュチパリアで二十年前に起きた事件のお話で、既に完結しています。

 今回ほんの少しだけ虹色女神イシュチェルにこきつかわれているクロードことクラウディオ・ケラヴノス(ディディ)が主人公の一人となっており、彼や彼の友人であるマリウス殿下、マッテオ・コンタビリタ財務大臣の過去が描かれております。


・「青薔薇の露の乾かぬ間に」

 こちらのお話の二か月後、社会人になったヴォーレとコニーのお話です。ただいま連載中。

 花街の衛生管理に携わることになったヴォーレと違法な労務環境の監査に携わることになったコニーが働きに出たばかりの年齢の子供を狙った連続誘拐事件に挑みます。


 当分は「青薔薇」の更新を優先しながら戦争の惨禍を扱った別シリーズ「セ血まみれの追放聖女は断頭台の夢を見るか」を執筆していく予定です。

 その前に「イリュリアがいわゆる中世風ファンタジー世界の割に衛生的な理由」として入浴習慣や下水および屎尿の処理の問題について考察した番外編を「閑話」として公開しました。

 これでヴォーレやアミィの「実は体臭すごいのではないか」疑惑を払拭ふっしょくできます(気にしている人は少数派という説有力)。

 アルファポリスと並行して「青薔薇」に相当する続編をカクヨムでも掲載していく予定です。


 その後「壮絶ざまぁ」の改稿と続きに取り掛かれるといいなぁ……


 今後ともお楽しみいただけるよう、精一杯努めますので、またいずれかの物語でお目にかかれますと幸いです。

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